撮影/小久保松直
Cygames presents RISE ELDORADO 2023
2023年3月26日(日)東京・有明アリーナ
▼メインイベント(第13試合)RISE世界バンタム級(-55kg)王座決定戦 3分5R無制限延長R
〇志朗(日本/BeWELLキックボクシングジム/RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kgトーナメント優勝)
KO 5R 2分37秒 ※右ハイキック
×ディーゼルレック・ウォーワンチャイ(タイ/ペッティンディームエタイアカデミー/True4Uスーパーバンタム級王者)
※志朗が初代王座に就く。
志朗はジュニアキックを経て2009年8月にタイでプロデビュー、翌年1月に国内でプロデビューを果たした。2016年1月にはISKAムエタイ世界バンタム級王座を獲得して2度の防衛に成功。2018年11月からはRISEに参戦し、那須川天心とは2度対戦。今年4月には江幡塁をハイキックでKOしたが、6月の『THE MATCH 2022』では玖村将史にダウンを奪われて敗れた。10月には大﨑孔稀に延長戦の末に勝利、12月に鈴木真彦を破って今回の世界王座決定戦へコマを進めた。戦績は27勝(11KO)5敗4分(タイの試合は除く)。
ディーゼルレックはONEでお馴染みのペッティンディームエタイアカデミー所属の23歳。身長166cm。オーソドックスで戦績は59勝(13KO)21敗7分。2021年11月には日本でも知られているサオトー。オー・アッチュリアを破りTeru4Uスーパーバンタム級王座に就いた。サオエーク、ゴンチャイ、ガイパーといったトップクラスとしのぎを削る。
1R、前に出る志朗はジャブを伸ばし、右ストレートと右ローにつなぐ。ディーゼルレックも左フックからの右ロー。両者とも軽快なステップを踏む。ジャッジ2名が10-9で志朗を支持。
2R、前に出てくるディーゼルレックが右ロー、志朗も右ローを蹴る。志朗は右ボディストレート。ディーゼルレックは左右連打で前へ出ると左ミドルにつなぐ。右ローを蹴ると志朗が左ボディを合わせる。再びの右ローにも右ストレートを合わせた志朗。右カーフを蹴る志朗にディーゼルレックは前へ出てパンチを繰り出すが、回転力は志朗の方が上。さらに強い右カーフを蹴る。このラウンドもジャッジ2名が志を支持。
3Rも右ローと右カーフを狙い打ちにする志朗。左の前蹴りも多用する。志朗の右ボディで下がるディーゼルレックへ志朗は前蹴りとヒザで畳み込む。志朗はさらに後ろ蹴り。ディーゼルレックが攻めようとするたびに右ローを合わせる志朗にディーゼルレックは攻撃をなかなか出せない。ジャッジ3名とも10-9で志朗。
4Rも前に出るディーゼルレックだが、志朗は右を顔面にフェイントして左ボディ連打。さらに右ボディストレート。ディーゼルレックは前へ出て左ミドルとパンチを狙うが、志朗は左ロー、ワンツーで出鼻を捉える。志朗は前蹴りとヒザで迎え撃つ、左ハイも見せる。ジャッジ2名が志朗を支持。
5Rも前に出てくるディーゼルレックに志朗が前蹴り、左右ロー。ボディも右ストレートと左フックで攻める。1分30秒を過ぎるとディーゼルレックは諦めモード。志朗は右フック、右ロー。そして残り30秒が過ぎたところで、ディーゼルレックが右ストレートを放ったところで志朗が右ハイキック。よろよろと後退したディーゼルレックは後ろに倒れ、大の字となった。
3人目のRISE世界王者、そして日本人では那須川天心に続いてRISEの世界ベルトを巻いた志朗は「自分がこうやって世界のベルトを巻けたのも、自分が負けた時も応援してくれたファンの人たちがいるおかげです。世界のベルトは獲りましたが、去年負けた玖村選手にリベンジ、そして54kgのWORLD SERIESに自分も出たいと思います」と2つの次の目標を掲げた。
ディーゼルレック・ウォーワンチャイ選手 ダウン! @ABEMA で視聴中 https://t.co/SsRIYSYCGg #最強RISE pic.twitter.com/GF0MZ6fIEO
— RISE OFFICIAL (@RISE_2003) March 26, 2023