▼第7試合 バンタム級 5分3R
×野尻定由(赤崎道場A-SPIRIT)
[1R 4分23秒 KO]※右アッパー
〇齋藤奨司(FIGHT FARM)
バンタム級戦。“博多のド根性ファイター”野尻定由(赤崎道場A-SPIRIT)は、2021年に行われたインフィニティリーグで熱戦を展開するも不戦敗が響き一歩及ばす準優勝に。2022年5月には地元・福岡で奇天烈を相手に2Rにダウンを奪うも、奇天烈にカーフキックと右フックを効かされマジョリティドロー。しかし、7月に青柳洸志を3R TKOに下すと、12月の「TORAO28」山口大会で、現GLADIATORバンタム級王者の神田T800周一と対戦、熱闘を繰り広げた末に惜敗している。現在、バンタム級世界9位にランクされている。
MMA4勝2敗1分の齋藤奨司(FIGHT FARM)は打撃出身。習志野高、東洋大ボクシング部で国体優勝後、キックで2018年KAMINARIMON全日本大会-65kg級優勝者。RISEで2勝1敗(1KO)の戦績を残し、2020年のアマチュア修斗関東選手権フェザー級で優勝しプロ昇格を果たした。
『格闘DREAMERS』で田嶋椋に一本負け後、プロ修斗で片山将宏に判定負けも、谷井翔太、Lyo'oに判定勝ち。2022年4月の『POUND STORM』で風間敏臣に跳びヒザ蹴りでTKO勝ちを収めると、7月の修斗で高岡宏気に判定勝ちで4連勝。11月の前戦では新井拓巳とドローになっている。同門の山内渉とともに切磋琢磨し、プロデビュー戦の苦い敗戦以降は負け無しの齋藤はランラーを倒して、トップ10入りを果たすことが出来るか。
1R、細かくステップを踏む野尻は遠間から飛び込んで左フック。齋藤はそこへカウンターを合わせる。泳ぐように思い切り左右のフックを振る野尻。齋藤はバックステップでかわすと今度は野尻がタックル。しかし齋藤はケージ際で受け止める。齋藤の長いワンツーがヒットし野尻が下がる。
さらに齋藤はパンチを振ってきた野尻にショートの右アッパー。これで野尻がダウンする。パウンドに行く齋藤だが野尻はすぐに起きてタックル。しかし齋藤は余裕をもって防ぐ。野尻はふらつきながら左右のフック、さらに組んで投げも打つが齋藤はすかしてバックについてパウンド。
スタンドを選択し離れた齋藤に、野尻は両手を伸ばしながらタックル、しかし齋藤はまたもカウンターの右ショートアッパー。今度は完璧にアゴを捉え、野尻はタックルの勢いのまま前のめりにダウン。すぐにレフリーストップとなり、齋藤が確かなボクシングテクニックを見せてKO勝利を飾った。
世界バンタム級9位の野尻に勝利した齋藤は、「FIGHT FARMの奨司です。年末年始も潰して練習に付き合ってくれてみんなありがとうございます。これからも僕はみんなを信じて頑張っていきますのでよろしくお願いします」と語り、セコンドの山内渉らとハグをかわした。