MMA
レポート

【修斗】GLADIATOR王者の神田が修斗世界ランカーの野尻と大熱闘もしっかり勝ち切る=「TORAO28」

2022/12/06 21:12
 2022年12月4日(日)山口県周南市・新南陽ふれあいセンターにて、プロフェッショナル修斗公式戦山口大会「TORAO28」が開催された。  セミファイナルは、バンタム級世界9位の野尻定由(赤崎道場A-spirit)と、現GLADIATORバンタム級王者の神田T800周一(パラエストラ広島)が対戦した。 “博多のド根性ファイター”野尻はMMA6勝2敗3分。2021年のインフィニティリーグに参戦し、小野島恒太と石井逸人にドロー。熱戦を展開するも不戦敗が響き、一歩及ばす準優勝となった。「Road to ONE」で山本空良に判定負け後、2022年は1勝1敗1分。  1月に中村倫也にTKO負け後、5月には地元・福岡で奇天烈を相手にダウンを奪いながらもカーフキックと右フックを効かされマジョリティドロー。7月に青柳洸志を3R TKOに下し、一條貴洋戦の一本勝ち以来、1年4カ月ぶりの白星を掴んでいる。修斗世界バンタム級で9位、環太平洋では8位につけている。  対する神田は、現GLADIATORバンタム級王者。2019年11月の「闘裸男25」で金物屋の秀に判定勝ち後、竹本啓哉、ジェイクムラタ、三村亘といった強豪にいずれも判定負けも、2021年9月の「GLADIATOR 015」で上田祐起に判定勝ちで、1年10カ月振りの勝利。  2021年12月の「闘裸男26 広島」でもキシシに判定勝ち、さらに2022年1月に“土肥潤にも判定勝ちし、2022年5月に福島啓太と「GLADIATORバンタム級王座決定戦」を戦い、スプリット判定勝ちの4連勝で第6代王座に就いている。 ▼第9試合 バンタム級(-61.2kg)5分3R×野尻定由(赤崎道場A-spirit)[判定0-3] ※28-29×2, 27-30〇神田T800周一(パラエストラ広島) 安芸佳孝 28-29(1R 9-10/2R 10-9/3R 9-10)岡田剛史 27-30(1R 9-10/2R 9-10/3R 9-10)加藤秀和 28-29(1R 9-10/2R 9-10/3R 10-9)  1R、サウスポー構えの神田は前足で右ローから。野尻も右ハイをガード上に当てる。さらに歩いて二段蹴りの動き。左回りの野尻はその蹴りに右を狙う。  出入りから詰める神田は左ハイもさばく野尻が右ハイ。神田の左右の詰めもサークリングで避けるが鼻を赤くする。左ミドルハイを当てる神田。スーパーマンパンチをかわした野尻は右の蹴り。しかし神田は左ロー、左ハイのダブルをガード上に当てて野尻を下がらせる。  ワンツーから右ハイで押し返した野尻はダブルレッグへ。これを差し返した神田は右で差して金網に押し込み。野尻は左で小手に巻き、投げを許さず。小外で崩してからボディロックを組んだ神田に、左で小手に巻き払い腰を狙う野尻。  左差しに変えた神田はシングルレッグも狙う。野尻は右でバックヒジもそれをかわした神田がスタンドバック。シングルバックで後ろに着くも拍子木前に左ヒザを突く。  2R、右前蹴りを見せる神田に、左前手フックを振る野尻。右ローをダブルで当てる神田に、野尻も右ミドルハイを返す。左インローも当てる神田は左ハイから左ストレートを突く。野尻もワンツー、右を突くがかわす神田は左右ローを当ててローシングルから金網詰めて左差しに。  右で小手に巻き、右足を神田の左足にあててテイクダウンを防ぐが、ボディロックに成功した神田は後方に回してテイクダウン! 右足をかけて、左手首をコントロール。まだ左足はかかっていない。左手首を外して腰をずらして正対を試みる野尻だが、その際を譲らない神田。右での脇差しを背中越しにクラッチして押さえ込み野尻のスイープを阻止。  下になって正対した野尻はフルガードに戻すと、上体を金網に立てて立ち上がり。左差しから大外刈を狙うが、ここは倒されない神田。金網に押し込みダブルレッグテイクダウンを狙う。再び両脇を差して金網に押し込む神田は、右で差して、左でヒジ。さらに野尻の左脇を潜り、スタンドバックから引き込み。しかし野尻は金網を蹴って正対。  野尻のマウントにすぐに亀から立とうとする神田だが、野尻はバックを奪い、残り10秒を背後からパウンドを狙う  3R、オーソで中央に詰める野尻は右のオーバーハンドを強振。かわす神田に右ハイをガード上に当てる。神田も左の蹴りを上下に打ち分け、スーパーマンパンチで飛び込み、金網に押し込み。右差しで再び小外で崩し、残す野尻は左で小手巻き、内股狙い。かわす神田は、ヒザ蹴り連打。  野尻は右オーバーハンドから左右、さらに右スーパーマンパンチで飛び込み、右で差してきた神田を小手に巻いて高い内股! しっかり引手も引いて背中から投げるとマウント!  怒涛の攻めでマウントを奪った野尻だが、神田はすぐさまブリッジでリバーサル! ここも野尻はすぐに立ち上がると、金網使い立ち、みたびの小手巻き、投げ狙い。残す神田は押し込むと、野尻が小手投げ。ここも粘る神田。  シングルバックも差し上げた野尻はみたび小手巻き内股も、残した神田はダブルレッグへ。切る野尻。離れ際に野尻は右ヒジ! 右ハイ、左ハイの打ち合い。  野尻の左フック、左ハイ、左のストレートにカウンターのヒザを突く神田。野尻はヒザ着きでシングルレッグに入るが、足を触らせない神田。金網までドラブする野尻に、がぶりからすぐに体を入れ替える神田。  離れて、前手左を振る野尻にカウンターの左ミドルを腹に当てる神田! 組む野尻の足技の連続をかわす神田は近距離で打ち合いの中に左の蹴りを織り込み。しかし野尻も左前蹴り、左ボディ打ち! さらに右ストレートも神田の額に当ててアゴを上げさせるが、神田はダブルレッグへ。  ここに右の小手巻きとともに神田の首をまたいで後ろ三角から腕十字狙い! 右脇に神田の腕を挟み、ヒジを伸ばすとするが、またいで防ごうとする神田。野尻は前転させようとするが、ヒジを抜いた神田は上になりサイドからパウンド!  半身になる野尻を横四方の体勢から野尻の左足を左手でレッグドラッグ気味に固め右ヒジを落とす。暴れる野尻は亀から立ち上がり、神田の対角のリストコントロールを解いて肩を中に入れて正対。ダブルレッグを仕掛けて持ち上げて片ヒザを着かせかけたところでブザー。  大熱戦の判定は、3-0(28-29×2, 27-30)で神田が勝利。世界9位の野尻に判定で勝ち切った神田は、ランキング入りを果たすか。  勝利した神田は、山口在住の元女子プロレスラーの大向美智子氏から勝利者を受け取り、2人の子供を両脇に抱えて、満面の笑みで記念撮影に収まり、ケージを降りると、GLADIATOR櫻井雄一郎代表とがっちり握手をかわした。
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