(C)Bellator/RIZIN FF
Bellatorは10日、元Bellatorフェザー級王者のAJ・マッキー(米国)と複数年・複数試合の独占契約をかわしたことを発表した。
MMA20勝1敗のマッキーは、2022年4月のパトリシオ・ピットブル(ブラジル)との再戦にしてフェザー級タイトルマッチで判定負けで初黒星。王座陥落したが、2022年10月にライト級に転向。スパイク・カーライルに判定勝ちすると、大晦日RIZINでのホベルト・サトシ・ソウザ戦でも判定勝ちで2連勝を飾っている。
スコット・コーカー代表は、「我々は常に、才能ある選手を一から育てることを最優先しており、AJ(マッキー)については、この若者がBellatorのケージの中で本物のスーパースターに成長するのを目撃したと胸を張って言うことができる。AJはキャリアの全盛期を迎えており、先日の日本での試合のように、当面の間、Bellatorの代表として活躍してもらうことが重要だった。AJの次の挑戦、世界最高の155ポンド(70.30kg)選手を紹介する、2023年のBellatorライト級ワールドグランプリへの出場が楽しみです」とのコメントを発表した。
Bellatorは、「マッキーは、2023年のBellatorライト級ワールドGPに出場する8人のうちの1人で、2階級目のチャンピオンシップと100万ドル(約1億3千万円)の賞金を賭けて戦うことになる」と記している。
これまで本誌のインタビューでコーカー代表が語っていた通り、ライト級ワールドGPは公式に「8人」と発表。
年末までのビッグマッチで存在感を示したのは、11月にパトリッキー・ピットブル・フレイレを判定で下した王者ウスマン・ヌルマゴメドフを筆頭に、前王者パトリッキー(1位)、そしてライト級2連勝の元フェザー級王者AJ・マッキー(8位)、鮮烈KOデビューを飾ったトフィック・ムサエフ(2位)、3位のベンソン・ヘンダーソンあたりは当確か。
残り3選手も実力者ぞろいで狭き門となっている。AJと接戦のサトシ、2022年10月のミラノ大会で一本勝ちしたRoad FC優勝者マンスール・ベルナウイ、ランカーでは、MMA22勝3敗でボビー・キングとブレント・プリムスに勝利してるアレクサンデル・シャブリー(4位)、ムサエフに敗れたシドニー・アウトロー(5位)、ベンヘンにスプリット判定の接戦で敗れたイスラム・マメドフ(7位)、5連勝中のガジ・ラバダノフ(10位)、そして、ラバダノフと魂の削り合いを見せた武田光司もBellator首脳陣の目に留まったという。
ワイルドカードも含め、ライト級ワールドGPの開幕は、いつどこで誰が選出されるか。AJ・マッキーの契約更改により、本格的に2023年ライト級戦線が幕開けとなる。
大晦日のサトシ戦、そしてBellatorライト級ワールドGPについて、AJはどう考えているのか。1月23日の『ゴング格闘技』NO.324では、MMAのパイオニアの一人である父アントニオ・マッキーとのロング対談で、大いに語っている。