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【UFC】パリ燃ゆ! 初開催で地元ガーヌがトゥイバサの右にダウン喫するも逆転KO勝ち! ミドル級1位ウィテカーが2位ヴェットーリに完封勝ち、元PFLマゴメドフが19秒TKO勝ち! 元GLORYのジアムが地元で激勝! KINGレイナ下したエッガーが一本勝ち

2022/09/04 01:09
【UFC】パリ燃ゆ! 初開催で地元ガーヌがトゥイバサの右にダウン喫するも逆転KO勝ち! ミドル級1位ウィテカーが2位ヴェットーリに完封勝ち、元PFLマゴメドフが19秒TKO勝ち! 元GLORYのジアムが地元で激勝! KINGレイナ下したエッガーが一本勝ち

 UFC初のフランス大会『UFC Fight Night PARIS: Gane vs. Tuivasa』が2022年9月2日(日本時間3日)、フランス・パリのアコー・アリーナで開催された。

 2020年1月からMMA大会が解禁された同国では、メジャーではBellatorが2020年10月と2022年5月に地元のシーク・コンゴをメインに起用し、パリ大会を開催している。

 今回、満を持してのUFCフランス大会のメインには、地元からヘビー級1位のシリル・ガーヌ(フランス)が出場。5試合連続KO勝ちの3位タイ・トゥイバサ(豪州)と対戦した。

『UFC Fight Night PARIS: Gane vs. Tuivasa』速報

2022年9月3日(日本時間4日)
フランス・パリ アコー・アリーナ

【メインイベント】

▼ヘビー級 5分5R
〇シリル・ガーヌ(フランス)11勝1敗(UFC8勝1敗)247lbs/112.04kg
[3R 4分23秒 KO] ※右フック→パウンド

×タイ・トゥイバサ(豪州)15勝4敗(UFC8勝4敗)266lbs/120.66kg

 前日公式計量では、ガーヌ(フランス)が247ポンド(112.04kg)でパス。トゥイバサ(豪州)は266ポンド(120.66kg)でパスした。

 キック出身のガーヌは、MMA10勝1敗。唯一の黒星は2022年1月の前戦フランシス・ガヌー戦で、後半にテイクダウンを奪われる形で判定負けを喫している。地元で再起なるか。

 元ナショナルラグビーリーグの選手で、MMA15勝3敗のトゥイバサは、2018年から2019年にかけて3連敗も、以降、5連勝中。うち1Rフィニッシュが3試合、2Rフィニッシュが2試合と、いずれも序盤で勝負を決める決定力を誇る。豪州名物、勝利のシューイ(シューズにビールを注いで飲み干す)のパフォーマンスでもお馴染みだ。

 公式インタビューでガーヌは、「トゥイバサは連続KO・TKO勝ちしている危険なファイターだ。フットワークと距離をうまく使って勝ちたい」と戦略を語る。

 対するツィバサは、「ガーヌは爆発的でスピードがあり、オールラウンドなアスリートだ。そして(地元の)彼にとってパリ大会はパーティーだろう。そのパーティーをめちゃくちゃにしたい。僕の最大の強みはハート。シドニー西部出身の俺たちはいつも負け犬と呼ばれ、見放されてきた。僕が人生で本当に好きなことのひとつは、人々が間違っていることを証明することだ」と、今大会のオッズで一番の大差のアンダードッグの評価を覆すという。その言葉に対し、ガーヌは「心配はいらない。僕が勝つ。一緒にパーティーをしよう」と返している。

 1R、サウスポー構えのガーヌに、オーソドックス構えのトゥイバサ。ガーヌは左インロー。トゥイバサも右インローを返す。

 左ミドルを当てるガーヌ、トゥイバサの左ローに右ジャブ。満員の観衆による国歌の大合唱に後押しされる。トゥイバサの右をかわしてスイッチしてから左ローを当てるガーヌ。さらに左ミドルハイも。ブロッキングするトゥイバサは右を振るが遠い。左の蹴りで牽制するガーヌ。

 2R、左ローから入るトゥイバサ。右ミドルが届くがガーヌはチェック。右ジャブのトゥイバサに左前手のフックを狙うガーヌ。左ミドル、左ストレートの左の攻撃で間合いを取るガーヌ。さらにダブルレッグでヒザを触るが、深追いせず。

 ガーヌの右ジャブに合わせてトゥイバサは右フック! 後方にダウンしたガーヌ! しかしすぐに立ち上がるガーヌは左ミドルで逆襲! 左ミドルの連打! さらに右前蹴り!

 腹を押さえくの字になるトゥイバサだが、前に。そこにヒザ蹴りを突き上げるガーヌ。トゥイバサは両手を挙げて観客を煽る。ガーヌは左ハイも。

 3R、強烈な左ミドルを当てるガーヌ。さらに左前蹴り! 左ハイにぐらつくトゥイバサだが、右フックで反撃。脅威のタフネスさを見せる。右ジャブを突くガーヌ。左目下から出血するトゥイバサ。ガーヌは右の裏拳も。

 ガーヌの右前蹴りに身体がくの字になるトゥイバサだが前蹴りの連打に耐えると、トゥイバサの左をかわしてガーヌは右ストレートをアゴにヒット! さらに右! 動きが止まったトゥイバサに左から右、さらに右のスタンドの鉄槌を打ち下ろし、左にトゥイバサがダウン! パウンドにレフェリーが間に入った。

 3R 4分23秒、シリル・ガーヌのKO勝ち。

 試合後、ガーヌは「ほんとうにアメージングだ。言葉もあない。見てくれ。誰もフランスでこれを期待していなかった。メルシー、メルシー、メルシー、メルシー! 2RはKOされかけてヤバかったけど、それで火がついた。タイはほんとうに強くてファイターだ、みんなタイに拍手を」とトゥイバサを讃えると、トゥイバサにもマイクが渡され、「サンキュー、パリス!」と挨拶。再びガーヌにマイクが戻され、インタビュアーのマイケル・ビスピンから「次は誰と?」と問われると、ガーヌは、「彼は自分をダウンさせ、追いこんだ。自分も戦士として、相手を上回る必要があった。勝ったのはこの僕だ。ベルトが欲しい。それが望みだ。ベルトが欲しい。ダナ、タイトルマッチを組んでくれ」と、フランシス・ガヌーとの再戦をアピールした。

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