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レポート

【Bellator】ベイダーが25分間、地元コンゴをケージに磔、5Rフルマークの判定防衛=Bellator280 パリ大会

2022/05/07 08:05
 2022年5月6日(日本時間7日)フランス・パリのアコー・アリーナにて『Bellator 280: Bader vs. Kongo 2』が開催された。メインイベントは、Bellatorヘビー級タイトルマッチの5分5R。2019年9月に、1R ノーコンテストで終わった前戦から2年半ぶりの再戦となる(U-NEXT配信)。  元UFCのベイダーは2020年8月にワジム・ネムコフに敗れ、ライトヘビー級王座から陥落も、ヘビー級ではワールドGPでキング・モー、マット・ミトリオン、エメリヤーエンコ・ヒョードル相手に3連勝。2022年1月の前戦では、ライトヘビー級GP参戦中に暫定王者となったワレンティン・モルダフスキーとの接戦も制し、統一王者となっている。38歳。  地元フランスのコンゴは、UFCで10勝5敗の戦績を残し、移籍したBellatorでも13勝3敗。2019年9月に8連勝で対したベイダーに、1R、サミングによるノーコンテストで連勝がストップ。続く2020年10月にティモシー・ジョンソンにスプリット判定で敗れ、2015年2月のキング・モー戦以来の黒星を喫したが、2021年8月の前戦でセルゲイ・ハリトーノフを2R、リアネイキドチョークで極めている。10日後に47歳になる。  Bellatorにとって2年ぶり2度目の開催となるフランス・パリ大会で、王者ベイダーは虎の子のヘビー級王座を防衛出来るか。それとも挑戦者がホームで王座奪取なるか。  1R、ともにオーソドックス構え。ブーイングのなか、先に中央を取るベイダー。ワンツーから金網に詰めてダブルレッグから小外がけで尻餅を着かせるが、すぐに立ち上がるコンゴ。ボディロックから崩すも、ケージマットを掴んで耐える。  ベイダーは左で差して右ヒザを突くもローブロー。再開。ボディロックから手前の踵を掴み、崩すベイダー。背後からヒザを突く。さらに両足をまとめてテイクダウン! 上半身を立てようとするコンゴの腰を抱きながらコントロールしゴング。ベイダーのラウンド。  2R、1R同様に先に詰めるベイダー。左右にケージを背にするコンゴも右を返すが、ダブルレッグテイクダウンはベイダー。外側の足を両足で挟んで引き出し、パウンドをもらわないよう頭を脇につけて細かいパウンド。片ヒザを立てて立とうとするコンゴ。ブーイングのなか、ベイダーは細かいヒザを突く。  立ち上がりかけるとベイダーはボディロックから崩し。上から体重をかけてヒザを突く。金網使い立ってヒジを振るも残り1秒。ゴング。ベイダーのラウンド。これを5Rやり続けられるか。  3R、先に中央に出たコンゴはヒザ蹴りも、かわしたベイダーが詰めて左から右を強振。左で差してダブルレッグに移行し、クラッチ組みテイクダウン! コンゴのアンクルを掴んでコントロールし、コンゴが立ち上がるとダブルレッグでテイクダウンする。  立ち上がるコンゴは正対し右で小手に巻く。右差しに変えるベイダーだがブレーク。前に出るバイダーをいなすコンゴは右ヒザのフェイント。そして押し戻して右ローを2発ヒット。しかしベイダーは右で差して押し込み、ゴング。ここもベイダーのラウンドに。  4R、頭を振って前に出るベイダー。右前蹴りを見せるコンゴ。右フックを振るが、そこにカウンターのダブルレッグテイクダウンはベイダー! 上体を立てると腰を抱くベイダーが再び寝かせる。片ヒザ立ちになるコンゴ。金網背に立ち上がると左で小手に巻く。一転、右足にシングルレッグで、中央に引き出してテイクダウンはベイダー! 金網に這うコンゴが片ヒザ立ちにまでなったところでゴング。ここまですべてベイダーのラウンドか。  5R、ジャブの刺し合い。ベイダーの左に右を狙うコンゴだが、ベイダーは走り込んで右で腰を抱き、左でヒザ裏を掴んで走ってテイクダウン! コンゴの立ち際にシングルレッグで崩し、そこに鉄槌で抵抗するコンゴにベイダーも右を返す。コンゴは金網背に片ヒザ立ち、動きが止まりブレーク。コンゴは左右連打で前に出るが、右で差して押し込むベイダー。脇を潜りスタンドバックに。ゴング。  徹底して距離を潰し、25分間、コンゴをケージにはりつけにしたベイダーが判定3-0(50-45×3)で勝利。2度目の防衛に成功した。 「USA」のTシャツを着こんだベイダーは、ビッグジョン・マッカーシーのインタビューに「レスリングがMMAのキーだった。コンゴはタフだったけど、レスリングで勝負した」と語り、今後について、2017年11月に勝利している、現在4連勝のリントン・ヴァッセルとの再戦を望んだ。
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