MMA
インタビュー

【RIZIN】戦火のウクライナから来たアナスタシア「こういう状況だから練習が出来ない、試合も出来ないという言い訳はしたくない」信頼するトレーナーが出国できなかったことに涙

2022/07/29 13:07
 2022年7月31日(日)さいたまスーパーアリーナ『湘南美容クリニック presents RIZIN.37』に出場する選手の個別インタビューが29日(金)都内にて行われた。 「RIZINスーパーアトム級ワールドGP」の1回戦でRENA(日本・SHOOTBOXING/シーザージム)と対戦するアナスタシア・スヴェッキスカ(ウクライナ・SC BORETS/SUBHUNTER)は、今回のGPに向け、ウクライナから長旅の末に来日を果たした。キーウからポーランドに出るまで17時間、新型コロナ感染予防や来日手続きをしてポーランドからヘルシンキに渡り、日本入りするまで約1週間ほどかけている。 「準備は出来ています。とてもいい体調になっています。昨日日本に就いたばかりですがトレーニングはしました。日本までの渡航はかなり長かったですが、いい体調で試合に向けて完全に準備が出来ています」と、長旅の疲れも見せずコメントした。 【RIZINスーパーアトム級(49kg)ワールドGP】※選手名からインタビュー ▼第15試合 RIZINスーパーアトム級(49kg)ワールドGP1回戦 5分3R伊澤星花(日本・フリー)6勝無敗・RIZIN女子スーパーアトム級王者ラーラ・フォントーラ(ブラジル・Constrictor Team)7勝無敗・PAWFC女子ストロー級(52.2kg)王者&COFフライ級王者 ▼第14試合 RIZINスーパーアトム級(49kg)ワールドGP1回戦 5分3R浜崎朱加(日本・AACC)23勝5敗ジェシカ・アギラー(米国・ATT)20勝9敗 ▼第10試合 RIZINスーパーアトム級(49kg)ワールドGP1回戦 5分3R浅倉カンナ(日本・パラエストラ松戸)19勝6敗パク・シウ(韓国・KRAZY BEE)7勝4敗 ▼第9試合 RIZINスーパーアトム級(49kg)ワールドGP1回戦 5分3RRENA(日本・SHOOTBOXING/シーザージム)12勝4敗アナスタシア・スヴェッキスカ(ウクライナ・SC BORETS/SUBHUNTER)2019年IMMAF女子ストロー級(52.2kg)優勝、プロ2勝無敗  スヴェッキスカは、「昨日着いてからまだ外に出ていないので、日本の気候がどうかとはまだ言えませんが、気温も高いし暑いし、気候の条件は母国とは違うなとは感じています」と日本の暑さを警戒するが、「日本に来るのはこれが初めてですが、今回が最後になるとは思いません」と、トーナメントを勝ち上がる自信をのそかせる。  対戦するRENAについては「相手のことを詳細に研究することは好きじゃない。オファーがあってから一回は試合を見ましたが、トレーナーたちが研究をしてくれていると思うので彼らの言うことに信頼をおいて練習を重ねてきました」とし、「この技を使おうとは前もって考えたくない方なので、日本の皆さんは実際の試合で私がどう戦うかを見てください。必ず見応えのある美しい素晴らしい試合にしたいと思っています。対戦相手とお互い全力を尽くしながら見ごたえのある試合をしたいと思っています」と話す。  そのアナスタシアの表情が曇ったのは、やはり母国ウクライナの話になった時だ。 「ウクライナの状況は説明する必要ないと思います。多分みなさんご存じだと思いますので。今の状況の中でトレーニングを再開させるのは大変なことでしたが、こういう状況だから練習が出来ない、試合も出来ないという言い訳をすることは私の中では全くなかったです。チャンスがあればどんどん試合をしていきたいと思っています。MMAは今までエネルギーと情熱を注いできたスポーツなので諦めたくはない。 ウクライナは厳しい状態です。戦争はまだ続いていますし、それは皆さんもご存じだと思います。私は今キーウにいるんですけれど毎日のようにサイレンが鳴り、そして爆撃が行われています。キーウに関しては戦争が始まって人々が避難してしまいましたが、だんだん人が戻ってきています。日常生活を早く再開したいという気持ちでみんな戻ってきています。お互い助け合ってこの難関を乗り越えていきたいと願っています。私自身今の状態について語るのは自分の国ですしとてもつらいので、本当に大変な状況で戦争が続いているとしか申し上げられません。 (写真)トレーナーについては涙を浮かべながらコメントしたアナスタシア 戦争が始まった時にはキーウの全てのジムが閉鎖されました。トレーニングが出来ない状況でした。今回の試合に向けて私が準備を始めたのは3カ月前からです。  長く信頼して私を支えてきてくださったトレーナーは出国ができませんでした。それは私にとっては残念なことです。ただ、私のサポーターであるドンチェンコさんが元スポーツ選手なので、今回トレーナーの代わりをしてくれています。  国の状況に対して私がどんな感情を持っているか、これはうまく言葉にすることが出来ません。申し上げられることはウクライナは戦場でお互いに助け合っていて、私もその一人です。戦争が始まった時に2カ月の間は誰もが我を忘れて呆然自失。私もその一人でした。でも、そのままでいることは出来ません。練習を始めて今こうしてここにいられるわけです。私自身は今回の試合に関して、この戦争がどんな影響があるのか、そういったことよりも一人の国民として一番大きな目標は勝利を収めること。勝利を収めてウクライナの国旗を掲げたいと思っています。それが国に対して、の私の責務だと思っていますし、課題だと思っています。それに向かって全力を尽くしていきたいと思っています」  層の厚いアマチュアのIMMAFで優勝し、プロでは2戦2勝。戦争が始まる4日前に試合をし、1Rにレフェリーストップで勝ったというアナスタシア。「優勝する自信がなければ日本に来ていません。私はプロフェッショナルなので自分を信じて試合に臨みます。自信をもって来日して戦おうと思っています。一人のプロとして必ず勝利を収めたい」と毅然として語った。
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