(C)ゴング格闘技/Wakahara Mizuaki
2022年7月10日(日)TOKYO DOME CITY HALLにて『skyticket Presents DEEP 108 IMPACT』が開催され、ニコニコ生放送にてPPVライブ配信された。
▼DEEPライト級タイトルマッチ 5分3R
〇大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)王者
[1R 1分20秒 KO]
×石塚雄馬(AACC)挑戦者
※大原が初防衛に成功
メインイベント(第12試合)のDEEPライト級タイトルマッチ5分3Rで、初防衛戦に臨む大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)と挑戦者・石塚雄馬(AACC)は共に70.3kgで計量をパスした。
大原は、約12年のキャリアで54戦している鉄人ファイター。32勝の内、18のKO・TKO勝ちと長いリーチを生かした得意の打撃で数々のファイターをマットに沈めてきた。2020年9月にRIZINに初参戦し、矢地祐介に判定勝ち。2021年2月の「DEEP 100 IMPACT」では、北岡悟に1R KO勝ち。7月には大木良太にテクニカル判定勝ちでDEEPライト級暫定王者(後に正規王者に認定)に就くと、11月のRIZINでは渡慶次幸平に初回TKO勝ち。さらに、今年3月のRIZINではアキラに判定勝ちと7連勝を飾っている。前日計量後の取材で大原は「やることはいつも通り。普通に蹴散らしてしっかりベルトを防衛します」ときっぱり。
石塚は、ZST、PANCRASE、DEEP、SRCに参戦後、豪州で現UFCのダン・フッカーに、ドイツで元ACBのオリビエ・パストールに敗れるなど2連敗でしばらく試合から遠ざかっていたが、2020年10月のDEEPで7年ぶりに復帰。
佐々木大、ケンヤスキー、大木良太に勝利し、6月に鈴木琢仁に僅差の判定負けを喫したが、今年2月に元修斗世界王者・川名TENCHO雄生を2Rに右オーバーハンドでKOして今回の挑戦へ漕ぎ着けた。
石塚は「強い選手に連勝してタイトルマッチという大きなチャンスをいただきましたが、自分は新人ではないので負けたら後がない覚悟でやっています。勝つか負けるかで今後変わるので精一杯頑張ります」との決意を口にしている。
1R、ともにオーソドックス構え。大原は左を伸ばして前に。石塚も右オーバーハンドを返して押し返す。左ジャブを突く大原。そこに右ストレートをカウンターで返す石塚。
大原は右のテンカオを腹に強打して動きを止めると、左から右ストレート! 石塚が崩れると、すぐに右のサッカーキック! レフェリーが間に入った。
試合後、大原は「第10代王者の大原樹里です。やっと本物のチャンピオンになったかなと思います。8月に後輩の岩見(凌)が試合をします。先輩からのエール、ちゃんと受け取ってね。またすぐに試合するかどうか分からないですけど、試合決まったらまた応援よろしくお願いします」と笑顔でコメント。
バックステージでは、石塚のカウンター狙いに対し、「待って打ってくる感じだったので、ならば先に当ててやろうと思っていた」とフィニッシュを語り、RIZINライト級王者・ホベルト・サトシ・ソウザへの挑戦について、「日本人では俺が一番近い位置なんじゃないですか。対国際戦もやれと言われたらやります」と、RIZIN王座とのダブルタイトルに意欲を示した。