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【DEEP】ライト級王者・大原樹理が1R KO初防衛! 上迫博仁が北岡悟にスプリット判定勝ち、中村大介が無敗ユータ&ロックに初黒星つける「42歳、ここからが全盛期です」、渡部修斗が判定勝ち、杉山廣平が本田良介に競り勝つ、ARAMIがケイト降す、赤沢が秋山セコンドでTKO勝ち

2022/07/10 14:07

▼ライト級 5分3R
×北岡 悟(パンクラスイズム横浜)
[判定1-2] ※28-29×2, 29-28

〇上迫博仁(NICE BAD GYM)

 セミファイナル(第11試合)のライト級5分3Rで対戦する、北岡悟(パンクラスイズム横浜)は70.6g、上迫博仁(NICE BAD GYM)は70.25kgでそれぞれ計量をパス。

 初代戦極ライト級王者、第8代DEEPライト級王者、2005年PANCRASEワールドスラムトーナメント・ライト級優勝など、国内ライト級のトップ戦線に長く君臨してきた北岡だが、2019年4月のホベルト・サトシ・ソウザ戦での2R TKO負け以降、5敗1分と白星を掴んでいない。前戦は2021年10月のDEEPで鈴木琢仁にまさかのTKO負けを喫している。今回はその鈴木戦以来、9カ月ぶりの再起戦。



 2018年大晦日以来、勝ち星から遠ざかり、ひとつの引き分けを挟んで5連敗中と後がない北岡は「この場で特に言いたいことはありません」のひと言。しかし、悲壮感は感じられずリラックスして落ち着いた雰囲気だった。



 上迫は空手、柔道、レスリングをバックボーンに持ち、専修大学レスリング部時代にはグレコローマンでインカレ3位入賞。2012年1月にプロデビューすると、翌年にはDEEPフューチャーキングトーナメント・ライト級優勝。2016年9月にはROAD FCでTKO勝ち、2017年7月に石司晃一をKOして第7代DEEPフェザー級王座に就いた。この頃から無慈悲なサッカーキックを得意技とするように。2018年10月からはPNACRASEに参戦して連勝すると、2019年8月にはRIZIN初参戦。イーブス・ランドゥーに2R TKO勝ちするも、10月のライト級GPでルイス・グスタボに1R TKO負け。12月29日の「Bellator JAPNAN」で矢地祐介にサッカーキックで逆転KO負け、2020年10月にPANCRASEで松本光史に判定負けと3連敗を喫しており、今回はその松本戦以来約1年9カ月ぶりの再起戦となる。

 こちらも3連敗中でこの一番に再起を懸ける上迫は、「久しぶりの試合になりますが、明日の自分にワクワクしています。楽しみたいと思っているので応援よろしくお願いします」と、自分に期待していると語った。

 ゴング前にがっちり両手で握手した両者。1R、ゴング後はグローブタッチはしない北岡。サウスポー構えの北岡、オーソドックス構えの上迫。スイッチしながら出入りの上迫。

 左ミドルを当てる北岡。詰める上迫は右フックを振る。二段蹴りを狙うと、北岡はバックフィスト、さらに詰めてシングルレッグでテイクダウン。足を抜き立ち上がる上迫。手を掴み、北岡のがぶりを警戒する。

 立ち上がる上迫。左で差して押し込み。ブレーク。右インローは上迫。北岡も強い左ミドルを返す。タックルのフェイントを見せる北岡はバックフィスト狙い。そこに上迫は右の蹴りを合わせる。スイッチの数は減る。

 2R、圧力をかける北岡、右のダブルからダブルレッグ、さらに片足を持ち上げテイクダウンを狙う北岡。足を抜く上迫。

 ワンツーの右を返す上迫は右インロー。ボディ打ちから右で顔面を振り、組み付く北岡。左で小手に巻く上迫。シングルレッグで引き出そうとする北岡。金網背に右でパンチを入れる上迫。左で小手に巻くと右手で左手首を持つ上迫。ブレーク。

 右三日月蹴りを当てる上迫! さらに飛び込んでの右フック! スイッチする上迫だがオーソに戻す。右三日月蹴り、右関節蹴りは上迫。二段蹴りの右を腹に突く上迫。北岡も左ミドルを返し、ゴング。北岡のテイクダウン、上迫の蹴りのヒットは?

 3R、グローブタッチを求めた上迫に、その手をはたくようにグローブを下した北岡。右ハイをスリップした北岡に付き合わず立たせた上迫。

 右の前蹴りの上迫。追う北岡は圧力を強める。左ジャブを伸ばして牽制する上迫。北岡は前足にシングルレッグでしがみつくも足を抜く上迫。左ミドルを蹴る北岡。

 上迫の右ミドルと北岡の左ミドルが交錯。なおも北岡は左ミドル。続くミドルハイはパーリングする上迫。左右にサークリングする上迫。中央を取る北岡は詰め。右前蹴りの上迫も慎重。北岡も右フック狙い。

 互いに手が出ないなか、北岡が左ミドルを打ち、上迫がかわしてゴング。互いに3R目は取ったと判断したか。

 判定は2-1(29-28×2, 28-29)に割れて上迫が接戦を勝利。アウトキックボクシングで右の蹴りを入れた上迫は、試合後、足をひきずってケージを後にした。

 試合後、上迫は「1R目にタックルでハイクラッチに入られたときに足のヒザの外側をやってしまって、手堅くいく感じになってしまいました。テイクダウンは切って、痛めた右で作戦通りに蹴るしかなかった。ジャブは当てられたと思います。(怪我の瞬間)『パキッ』と鳴って、セコンドにも言わなかったのに、北岡選手は試合後、気付いていました。『ハイクラッチの時に鳴ったよね』と。すごいな、と。大原選手に興味はないですね。いまの試合ではタイトルマッチとは言えないので、しっかり勝ってから。試合の感覚は取り戻せたと思うので、次はKOを狙いたいです」と、1Rから怪我をしたことを明かしている。

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