▼第8試合 Krushスーパー・バンタム級 3分3R延長1R
○晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
判定2-0 ※28-27、28-28、28-27
×小倉尚也(スクランブル渋谷)
晃貴は昨年はKrushのリングで2連勝を飾っていたが、好調さを持続させながら臨んだ9月のK-1横浜アリーナ大会で金子晃大に敗戦。今回は再起戦となるが、「前回の試合からずっと試合がしたかったので楽しみです」とやる気満々。金子戦を経て、「自分は気持ちで前に攻めないといけないのに気持ちで負けちゃって攻められたので、気持ちで行かないとなと思いました」と改めて戦う上での気持ちの重要さも認識したようで、小倉相手に「1R目はお互いに殴り合って会場を盛り上げて、2R目に自分が仕留めます」とKOによる勝利を予告した。
対する小倉は昨年、第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメントに出場し、優勝候補の呼び声も高かったが、一回戦で内田晶に敗戦。その試合以来、約7カ月ぶりの再起戦を晃貴と戦う。内田戦に関して、「負けるとしたらあのパターンだと思っていたので、自分の実力のなさが出たかなって感じですね」と振り返った小倉。悔しい想いをしたのは晃貴と同じで、「自分がもしKrushのベルトを獲っていたらあそこにいたんだって思うと非常に悔しい想いがありますし、そういう想いもしているんで、今回は試合にぶつけられたらなと思いますね」と、K-1の王座決定トーナメントに出られなかった悔しさをこの試合にぶつける腹積もりだ。
1R、小倉が得意の右ストレートをお見舞い、さらに右カーフ。晃貴は左右フックの3連打、右のオーバーハンドと至近距離でフックを回転させる。足を止めて至近距離でフックを打ち合う両者、回転力で優る晃貴が押していくが小倉は左インローと左右ボディを打つ。小倉は右カーフを蹴って左ジャブで入るが、晃貴がそこへ右フック。ダウンを奪う。左フックの相打ちから、晃貴が左右フックで小倉をグラつかせる。さらに右ストレートで小倉が大きく下がる。それでも小倉は果敢に打ち合う。初回から激しい打ち合いのラウンドとなった。
2Rも激しく打ち合う両者だが、晃貴の方が的確に顔面を捉える。小倉はボディを打って右カーフ。晃貴が左フックをヒットさせた直後に小倉が右フックを打ち終わりに打ち込んでダウンを奪い返す。形勢逆転、小倉が左右フックと右カーフで攻め込み、右クロスでヒットを奪う。晃貴も右フックを返す。何度も右ストレート、左右フックの相打ちが見られた。
3R、晃貴は右ローを蹴りながら右ストレートを狙い、小倉は左ジャブから右フック。さらに小倉は右カーフ。左右フックと右ストレートに固執する晃貴に対し、小倉は上下にパンチを打ち分けて右カーフを蹴る。しかし、晃貴は連打で前へ出て小倉を下がらせる。パンチをフル回転させて連打を繰り出す晃貴に小倉は右ストレートを狙い撃ち。両者足を止めて打ち合うが、晃貴は頭を左右に揺らしてパンチをかわして打ち返す。
最後まで激しく打ち合い、期待以上となった激闘は晃貴が判定3-0で勝利。両者に大きな拍手が沸き起こった。兄貴分の武尊は笑顔で晃貴を称えた。