▼セミファイナル(第9試合)Krushバンタム級 3分3R延長1R
×松谷 桐(ALONZA ABLAZE)
判定0-3 ※25-29、25-30×2
○野田 蒼(月心会チーム侍)
松谷はキックボクシングルールでタイトル獲得歴のある実力者。昨年9月にKrush初参戦を果たすと、ハイレベルな技巧で目下2連勝。戦国時代の様相を見せるバンタム級において台風の目としての存在感を示す。
一方の野田は幼少期から関西のアマチュア大会で活躍し、高校1年生でK-1アマチュア全日本大会で優勝。K-1甲子園2020-55kg王者になった若きテクニシャン。昨年5月のK-1横浜武道館大会で行われたK-1バンタム級日本最強決定トーナメントに参戦し、Krush王者・壬生狼一輝とスプリット判定にもつれ込む激闘を見せた。再起戦となるはずだった12月にKrushでは橋本実生の計量不参加・欠場による不戦勝となった。実質約10か月ぶりの試合は、松谷を迎える試練の一戦となった。
1R、サウスポーの松谷が前へ出ていくと野田は前蹴り、左ストレート、左ミドルで押し返す。松谷は左ロー。逆に野田が前に出ると松谷は前蹴りで押し戻す。圧をかける松谷にステップワークでそれをかわしていく野田。右の下の方から打つ右ストレートで松谷のアゴが上がり、野田は一気にラッシュ。左の突き上げるようなストレートからの右ストレートでダウンを奪う。すぐに飛び込んでのワンツーでダウンを追加する野田。
2R、松谷は圧をかけて前へ出るが野田はステップワークで外し、いきなり飛び込んでの左フック。スピードで野田がかなり上回っている。野田は前蹴りで突き放し、すぐに飛び込んでのワンツー、松谷はこれにヒザを合わせるが、野田がパンチをまとめ打ち。野田がステップで松谷をかわしてすぐに飛び込んで打ち込むという動きを繰り返す。
3R、野田の動きは衰えず、スピードのある右の蹴りを追って来る松谷に見舞う。ステップについていく松谷だがなかなか野田を追い詰めることが出来ない。松谷がロープに詰めたと思った瞬間、松谷が左ミドルから左ストレートを伸ばしてきたところへ野田が右フックのカウンターでダウンを奪う。立ち上がった松谷は左の蹴りで野田を止めにかかるが、野田は前蹴りで突き放す。松谷のパンチをかわし、右を打ち込む野田は打つとすぐ離れる。