▼第9試合 バンタム級(61.0kg)5分3R
〇アラン・ヒロ・ヤマニハ(ボンサイ柔術)
[2R 3分25秒 リアネイキドチョーク]
×手塚基伸(シークレットベースドミネート・コブラ会)
7年半ぶりとなる再戦で、初戦は手塚がわずか69秒でヤマニハに一本勝ちしている。元UFCの手塚は、ヤマニハも極めた必殺の肩固め、伊藤空也を極めた腕十字など、打撃と組みを使い分け、独特のセットアップで形にハメてしまう寝技師だ。しかし、ヤマニハも手塚戦後に4連勝を2度マークするなど、その進化は著しい。同世代の両者の軌跡が見えるリマッチとなるだろう。
ヤマニハのセコンドにはマルキーニョスとサトシ、クレベルのボンサイ柔術勢。
1R、サウスポー構えのヤマニハは跳び蹴りから左右で組む。左で差すヤマニハ。手塚はロープ背に。右足をかけて崩してずうぐにバックテイクするヤマニハ。ハーフバックからツイスターを狙う。頭ごしに手塚の脇を潜ろうとするヤマニハ。ニアマウントになるヤマニハは正対際にネルソンにとらえる。
トラックポジションのヤマニハに、二重がらみでハーフの手塚が背中を着けて正対。ヤマニハは右腕を対角の腕で縛ってヒジ! フルバックに移行すると、手塚は右で足を手繰るが、それをヤマニハはヒジ・鉄槌で潰す。
2R、頭を下げ左右で飛び込む手塚。さばくヤマニハが左右をヒット! 下がる手塚が腰を落とすと右ヒザ! 手塚の組みをはがしてハーフの手塚に左ヒジ! 手塚は鼻血。半身でチョークを狙うヤマニハに正対する手塚。そこに上腕を喉元に入れて押し込みチョークするヤマニハ。
手塚の潜りにヒジを合わせるヤマニハ。手塚はディープハーフ狙いもヒザを突いて潰すとバック、両足をかけてリアネイキドチョーク! 手塚がタップした。勝者コールにヤマニハは右拳で高く天を突いてから、グラウンドに突き刺した。
手塚は試合後、ヤマニハとハグ。一本勝ちでリヴェンジを果たしたヤマニハはリング上で「ヒロです。ほんとうに8年前に負けたけど、その気持ちがずっとあった。先生、ありがとうございます。BELLWOODの鈴木さんありがとうございます。妻、子供を愛してる。ボンサイのみんなとここに来ました。もう普通の選手じゃない、ベルトまで頑張ります。本当にチャンピオンになります」と、力強く語った。