キックボクシング
レポート

【イノベーション】OFGトーナメントは“平成最後の怪物”花岡竜が圧倒的強さで優勝、平松弥が新王者、加藤有吾が壱をKO=岡山ジム主催興行

2022/03/14 13:03

▼第7試合 株式会社ミズケイ presents 61kg契約 3分3R
〇トン・フェロージム(タイ/元タイ国イサーン地区バンタム級王者)
KO 2R 1分50秒
×翔貴(岡山ジム/INNOVATIONフェザー級4位、元ルンピニースタジアムジャパン認定日本フェザー級王者)


 試合直前に対戦予定だった葵拳士郎の負傷欠場により代打を引き受けたのは、在日タイ人のトン。だが、トンの肉体は引き締まり普段からの不断鍛錬が窺えるプロ具合。


 地元出場で張り切る翔貴は、右カーフキックをきっかけに打ち気にはやる。右足払いを堪えられてからの左バックハンドブローなどセンスのある動きを披露する翔貴。対するトンは冷静沈着で、お返しに連打するパンチのスピードが相当に速い。ラウンド終盤、翔貴の右飛びヒザ蹴りをバックステップでかわすと着地地点にワンツーの強振を合わせるといった技巧の高さも見せるトン。


 2R、翔貴の前蹴りを払って深く踏み込んだ右テンカオが強いトン。その後、首相撲で完全に捕らえ、翔貴は両腕を腹の前に重ねる悪手。左ヒザ蹴りの痛打を受けてダウン寸前に見えたが、それを振りほどいて強烈な左ボディーブローを連打する奮闘。だが、トンのヒザが金的に当たる偶発蹴りで休んだ翔貴は、再開直後、ロープ際、首相撲に捕まり左ヒジ打ちを一閃され裂傷を負って流血しながら昏倒。その様子を見たレフェリーは試合をストップした。

 戦慄のKO劇を演じながら仲間と一緒に無邪気に喜ぶトンの笑顔とのギャップが強さを滲ませていた。

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