▼女子フライ級 5分3R
〇ケイシー・オニール(豪州)8勝0敗(UFC3勝0敗)125.5lbs/56.93kg
[判定2-1] ※29-28×2,28-29
×ロクサン・モダフェリ(米国)25勝19敗(UFC4勝7敗)※引退試合 126lbs/57.15kg
日本留学中に総合格闘技に出会ったロクサンは、2003年11月の「SMACKGIRL」でプロデビュー、TUFでの非公式試合5試合を含め「50戦目」でMMAファイターを引退する。
Making her final career walk 👏
— UFC (@ufc) February 13, 2022
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まだ女子総合格闘技が日米で偏見の目で見られ、観客もまばら、それで生活することなど困難な時代から、日本文化と格闘技を愛し、強くなることを追い求め続けたロクサンは、TUF(The Ultimate Fighter)でチャンスを掴み、北米で人気者となった。
#UFC271 Official Result: Casey O'Neil (@KingCaseyMMA 29-28, 29-28) defeats Roxanne Modaferri (@RoxyFighter 29-28) by Split Decision
— UFC News (@UFCNews) February 13, 2022
“ハッピー・ウォリアー”ロクサンと対戦するのは、8戦無敗のケイシー・オニール。UFCでも3連勝中で、シェイナ・ドブソン、ララ・プロコピオ、アントニーナ・シェフチェンコにいずれもフィニッシュ勝利している。
ロクサンは計量時のコスプレ『僕のヒーローアカデミア』にちなみ、第3期オープニング曲で入場。
1R、ともにオーソドックス構え。右手を伸ばしたロクサンにオニールはグローブタッチせず。前に圧力をかけるロクサンに左右で押し返すオニールは右をヒット! あごを引いて受けるロクサン。オニールはワンツースリーから左ハイ。右ストレートを被弾するロクサン。
入り際に右を当てるオニール。右の相打ちはロクサン。オニールも鼻血。右に回るオニール。左ジャブのダブルで攻めるロクサンに、右を打ち返すオニール。ロクサンに中に入らせない。右オーバーハンドから左ボディを突くオニール。初回はスタンドのみの展開に。
2R、コーナーから「ケージに追い込め」とアドバイスを受けるロクサン。中央を取るロクサンは前に。しかし右ストレートを返すオニールはロクサンの蹴り足を取る。足を抜くロクサン。声を出しながらワンツーのオニールは右回りで巧みに詰まらず。ロクサンは組むが左で小手に巻くオニールが突き放す。右ストレート、右フックを被弾するロクサン。オニールの組みは切ったロクサン。左ジャブ、左の蹴りも放つオニールに、ロクサンも追うが、右をブロッキング。オニールはその入りに左ミドルも突く。ボディから顔面と打ち分けるオニールは咆哮! ロクサンも打ち返して右にカウンターのダブルレッグテイクダウン! サイドを奪うがブザー。
Casey O'Neill (@KingCaseyMMA) officially connected with 229 significant strikes tonight in her split decision victory over Roxanne Modafferi at #UFC271, a new single-fight UFC flyweight record.
— UFC News (@UFCNews) February 13, 2022
3R、両目を腫らしたロクサン。オニールも左目下を腫らす。両手を挙げてファイナルラウンドに臨むロクサン。右を浴びるロクサンも左右の連打で応戦。右ヒザもつかむのはオニール。足を抜くロクサン。右の刺し合いはオニール! 入って行くロクサンに先に当てるのはオニール。ロクサンは近づき首相撲ヒザ! 離れるオニール。ロクサンは近づくが前蹴り、ジャブで止める。
ロクサンは組んでヒザも突き放すオニール。バックフィストも見せると、首相撲ヒザ。しかし突き放すオニールはワンツーでまとめる。左に右をカウンターで当てるオニール。低いダブルレッグ切られたロクサン。蹴り足をつかんでテイクダウン!
What a battle between two warriors ⚔️👏
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すぐに金網使い立つオニール。ボディロックから片足を挟んでテイクダウン狙いも倒れないオニール。ブザー。ともに両手を挙げると、オニールから近づきロクサンに両手を取ってひざまずいて礼。ロクサンも握り返し、互いに手を取り合って挙げると、観客は両者に大きな拍手を送った。
A record-setting performance for the KING 👏🇦🇺@KingCaseyMMA secures the win via SD at #UFC271!
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判定は2-1(29-28×2, 28-29)のスプリットでオニールが勝利。フライ級記録となる229回の有効打をマークしたオニールは「私にブーイングしないで」とコメント。
続けて、ダニエル・コーミエーはロクサンにもインタビュー。ロクサンは「次の世代にバトンを繋ぐときが来ました。たとえいつも勝てるとは限らなくても、まだまだ素晴らしい時間があって、これはとても素晴らしい人生の旅路でした。自分を誇りに思います。持てるものすべてを出し切ったから悔いはないです。素晴らしいキャリアでした。負けてもDCにインタビューしてもらうのは2度目、ありがとう。ファンのみんな、ありがとう。コーチのジョン・ウッドのおかげでめちゃくちゃ連敗したときも抜け出せて新しいキャリアを詰むことができました。シンジケートジムのみんなもありがとう」と語った。その後、フィアンセがロクサンを肩車。そこから降りると、グローブをマットに置いてオクタゴンを後にした。
Thank you, Roxy 👊
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All respect after an incredible fight! 🤝
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📸 Here’s your 𝑺𝑯𝑶𝑻 𝑶𝑭 𝑻𝑯𝑬 𝑵𝑰𝑮𝑯𝑻!
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