▼ダブルメインイベント第1試合 Krushフェザー級タイトルマッチ 3分3R延長1R
〇新美貴士(名古屋JKファクトリー/王者)
KO 2R 2分57秒 ※3ノックダウン
×篠塚辰樹(MASTER BRIDGE SOUND/挑戦者)
※新美が3度目の防衛に成功。
新美は2018年8月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、2020年の「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」で1回戦が不戦勝、準決勝で優勝候補と目されていた玖村修平を破り、決勝では森坂陸に延長戦の末に勝利して王座に就いた。今年2月には6戦無敗の麗斗を退けて初防衛に成功、6月には岡嶋形徒に1Rわずか16秒でTKO勝ちして2度目の防衛に成功している。5連勝と絶好調だったが、9月のK-1で軍司泰斗に敗れて連勝はストップ。戦績は13勝(5KO)4敗のサウスポー。
篠塚はボクシングでアマチュア時代にインターハイベスト8の戦績を残し、プロ転向後はA級ボクサーとして3勝(2KO)1敗の戦績。2018年2月にキックボクシング転向し、TEAM TEPPEN所属として2018年2月にRISEでプロデビュー。2019年5月の森本”狂犬”義久戦は因縁の対決として話題となったが、延長戦の末に敗れた。2021年3月にK-1初参戦を果たし、延長戦で小澤海斗を判定2-1で破っている。戦績は8勝(6KO) 2敗。
新美もまた、高校・大学時代にアマチュアボクシングで活躍し、大学在学時には全日本選手権にも出場を果たしており、ボクシングをバックボーンに持つ選手同士の対戦となった。
1R、始まると同時に前へ出る篠塚だが、サウスポーの新美がショートのワンツーで早速ダウンを奪う。接近戦でボディから顔面へのコンビネーションを回転させる篠塚だが、ほぼノーガードのため新美の右フックをもらう。篠塚は左ボディ狙い。篠塚の左フック、右アッパーで動きが止まる新美はガードをしっかり固めて耐える。新美は篠塚の前足へ左右ロー、篠塚は左ボディからの左フック、左ボディからの右ストレート。新美はガードを固めて耐える。
2R、新美の左インロー、左ボディストレートに下がる篠塚だが、右ストレート、左ボディからの左フックと強打を見舞う。新美の左ローに右ストレートを合わせに行く篠塚。新美は左ロー、左インロー。さらに前蹴りでボディを狙う。
強打で前へ出る篠塚。その篠塚の飛びヒザを右フックで撃墜する新美。そして連打でコーナーへ詰めていった新美の左ボディで篠塚がダウン。右フックからの左ヒザで2度目のダウンを追加する。
最後は右フックで倒れていく篠塚のアゴを新美が左ヒザで突き上げ、完全KO。新美が1Rのピンチを乗り越えて見事なKO勝ちで3度目の防衛に成功した。
新美はマイクを持つと「篠塚選手、盛り上げてくれて注目される試合だったと思うのでいきなりKrushのタイトルマッチに挑んできたので、どうしても負けるわけにはいかなかったので何とか勝ててホッとしています。来年、いま上に軍司選手がいるのでリベンジして、そのベルトを奪いたいと思う」とK-1王者の軍司に再び挑むと宣言した。