▼第6試合 女子スーパーアトム級(49kg)5分3R
○浜崎朱加(AACC)48.80kg
[判定3-0]
×藤野恵実(トライフォース赤坂)48.95kg
RIZIN女子スーパーアトム級(-49.0kg)戦として、王者・浜崎と、現PANCRASE女子ストロー級(-52.2kg)王者の藤野がノンタイトルで対戦することが発表された。
両者は、2012年12月にJEWELSで初対戦。パワフルな藤野の打撃に浜崎が後退させられる場面やギロチンを仕掛けられる場面もあったが、マウント&パウンドなどポジショニングで上回った浜崎が判定勝利している。
その後、浜崎と藤野は練習仲間として切磋琢磨し、浜崎は2018年にRIZIN女子スーパーアトム級王者に。藤野は2019年12月にチャン・ヒョンジに一本勝ちし、女子ストロー級王者に輝いている。今回、藤野は3.2kgの減量に臨み、リカバリーを経て、スーパーアトム級戦に挑むことになる。
相撲の蹲踞を姿勢を取り、コールに右手を挙げた藤野。左ヒザにブ厚いテーピング。対する浜崎は黒青髪に、黒と青のコスチュームでコールに右手を挙げて礼をした。両手で握手した2人。
1R、サウスポー構えの浜崎に、オーソドックス構えの藤野。ジャブで前に出る藤野。右に回りさばく浜崎。左ジャブのダブルは藤野。かわす浜崎のジャブを藤野も左に回りかわす。ローは浜崎。藤野は右から左を振り胸元に当てる。
右ジャブで飛び込む浜崎。藤野ワンツーのカウンターで右をヒット! 藤野の左目が腫れる。浜崎は左ローを放つが、藤野は右のカウンターをヒット。藤野も前手を振るがその打ち終わりに右を当てる浜崎。
2R、ギアを上げ、前に出る浜崎、藤野は右ジャブを被弾も額で受ける。そこに左ジャブを打つ藤野も中央を譲らず。右の相打ち! ジャブダブルから右を振るが、バックステップでかわす浜崎が打ち終わりに左。藤野は右ボディを当てる。
冷静に打って離れる浜崎。右ジャブ、左ストレート。右を振る藤野に、浜崎はシャープな右! アゴが上がるが藤野は下がらず。右ローも当てる。浜崎の右から左に頭が上がる藤野だがワンツーから右ボディ! 浜崎はオーソ相手に左回りに回り右ストレート!
片ヒザをマットに着いた藤野だがすぐに立ち上がり、追う。ゴングに両者グローブタッチする。
2R、両者に消極的とのアナウンスで注意。左目を腫らした藤野。右ジャブをインサイドで突く浜崎はワンツーが速い。さらに左! 藤野はワンツーで前に出てついに左で差す! しかし右で小手に巻く浜崎は小外を合わせて藤野を崩す。すぐに立つ藤野。
ローキックを受け、少し足をひきずりながらも詰める藤野。左右から右を振るが浜崎も笑みを見せて右を突き返す。ワンツーでステップインして右を2度当てる藤野! 連打で組むが突き放す浜崎も鼻血。右から左は浜崎! さらに藤野の左右に浜崎も打ち合いに!
判定は3-0で、有効打を当てた浜崎が勝利。試合後、「親方と……、すみません藤野さんのことを親方と呼んでいるんですけど、複雑な気持ちもあったんですけど、何て言ったらいいか分かりませんが……親方と試合が出来てよかったです」と、言葉を詰まらせながらマイクで語った。