▼第8試合 バンタム級(61kg)トーナメント2回戦 5分3R
○扇久保博正(パラエストラ松戸)60.85kg
[判定3-0]
×大塚隆史(T-Grip Tokyo)60.95kg
扇久保は07年にプロデビューし、修斗フェザー級新人王、修斗環太平洋フェザー級王者を獲得。12年5月の修斗世界フェザー級タイトルマッチで王座獲得に成功。14年のVTJフライ級トーナメントで優勝を飾ると、16年には修斗世界フライ級のタイトルも獲得と史上2人目の修斗世界王座の2階級制覇を達成した。16年にはUFCの登竜門的リアリティ番組TUFに参加。18年7月のRIZIN初参戦では5年越しに堀口恭司とのリベンジマッチが実現したが判定負け。元谷友貴、石渡伸太郎に勝利し、20年8月にはバンタム級王座を懸けて朝倉海と対戦するも初回TKO負け。11月のRIZIN.25では瀧澤謙太にフルマークの判定勝ちを収めて再起した。
6月東京ドームでのGP1回戦では、春日井“寒天”たけしに判定勝ちも、「1発目のフック」で右拳を骨折。「打ち合いに行けない」なか、左の拳と左右の蹴り、そしてテイクダウンゲームで接戦を制している。
大塚は、2019年にDEEPで2連勝後、2020年3月に元谷友貴に判定負け。修斗に戦場を移し、環太平洋王者の安藤達也をカーフキックで1R TKOに降した。2021年3月の修斗世界戦では扇久保と同門の岡田遼に判定負けを喫するも、「RIZINバンタム級トーナメント」の16人の中に選出され、6月に獅庵に判定勝ちで1回戦を突破した。
所属のT-Grip Tokyoに加え、2021年に入り、パンクラスイズム横浜で練習。剛毅會空手道、そして獅庵戦後はロータス世田谷でも出稽古を始めている。
1R、ともにオーソドックス構え。慎重な立ち上がり。扇久保の入りのフェイントに、左前手を出す大塚。右ローを打って、それを足を上げてチェックする扇久保だが、そこに飛び込んでの右を当てる大塚! 少し崩れた扇久保に、大塚は深追いはせず。大塚の左の蹴り足を掴んだ扇久保は詰めるが、大塚は足を外す。
再び大塚の左ローの打ち終わりを掴みに行く扇久保だが、足を外す大塚。扇久保は左フックを当てる。得意の左前足のハイキックを蹴る扇久保。ブロッキングする大塚もすぐに右ローを蹴り返し。扇久保も右ローを当てると、飛び込んでの左の蹴りは扇久保、右に回る大塚にさらに左ミドルを当てる。
2R、左右スイッチする扇久保、オーソドックスに戻し、両者近づいていく。左ミドルを当てる扇久保。大塚も徐々に圧力をかけ直すも、右ローは空振り。
左右の打ち合いの中で組んでヒザを突く扇久保。右も当てるとダーティーボクシングの中で左アッパーを突く。扇久保の圧力に下がる大塚は右ロー。扇久保も右ローを当てるが慎重に。大塚は左の蹴りを返す。組み際も左を返す。
3R、相手が左インローを当てる扇久保。さらに右ローと前足を突く。右のカーフキックが効いているか、大塚の動きが少なくなるふな、扇久保が前に出て右フックをヒット! そこに大塚がダブルレッグテイクダウン! 扇久保はクローズドガードに組んで下からも打ち、足を解いて立ち上がりに。右で差して押し込むのは扇久保。離れて打ち合いの中で跳びヒザから右を振る扇久保に、大塚も左を当ててゴング。
判定は、先に仕掛け、右カーフキックを効かせた扇久保が3-0で勝利。GP2回戦進出を決めた。