▼第9試合 SuperFight! フェザー級(-57.5kg) 3分3R延長1R
○鈴木真彦(山口道場/RISEバンタム級王者)
判定3-0 ※29-28、30-28×2
×テーパリット・ジョウジム(JOE GYM/元WBA世界スーパーフライ級王者)
鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、2018年11月にトーナメントを制してバンタム級のベルトを獲得。2015年8月の『BLADE FC JAPAN CUP -55kgトーナメント』で那須川天心に敗れて以降、連勝記録を重ね5年間無敗、19連勝という驚異の記録を打ち立てた。しかし、2020年11月の「那須川天心挑戦者決定トーナメント」準決勝で江幡塁に勝利も、決勝で志朗にダウンを奪われて約5年ぶりの黒星を喫した。2月大会で溜田蒼馬を初回KOに下して再起。
テーパリットはムエタイで200戦以上を経験し、160勝を収めてボクシングに転向。2011年に世界初挑戦でWBA世界スーパーフライ級暫定王座に就いた。同年12月には亀田大毅の挑戦を受け、判定勝ちで初防衛に成功。2012年4月には正規王者の清水智信にTKO勝ちして王座統一。同年9月には名城信男の挑戦も退けた。同年12月、河野公平に敗れて王座を失い、現在は大阪に住んでおり、キックボクシングの試合に出場。2019年5月にはABEMAの番組企画『那須川天心にボクシングで勝ったら1000万円』に出場し、那須川と3Rのボクシングルールで拳を交えた(勝敗なし)。
1Rはローの蹴り合いからスタート。テーパリットは左ミドルも蹴る。テーパリットがフックを放つと鈴木はセコンドの「まだ早い」の声を無視して打ち合いに挑む。両者足を止めての打ち合いで鈴木の右がヒット。
2R、テーパリットは右フックを繰り出して鈴木を脅かせる。鈴木はコーナーへ詰めての連打を見舞ったが、テーパリットはノーガードで上体を振ってパンチをかわし、場内が大きくどよめく。
3R、勝負に出た鈴木は右ストレート、左右フック、左ボディ、ヒザ蹴りと攻撃を繰り出し、テーパリットにコーナーやロープを背負わせるが、テーパリットは右フックを打ち返してくる。最後まで倒しにいった鈴木だったが、タフで試合を諦めないテーパリットを仕留めることが出来ず、判定勝ちにも喜びはなかった。
鈴木はマイクを持つと観客とABEMA視聴者に感謝の言葉を述べると「今回57.5kg契約やったんですけれど、僕は55kgでやり残していることがるし、階級を上げることは考えてないですが、胸を張ってRISEを引っ張っていくって言うためにやるべきことをしっかりやりたいと思っています」と話した。