▼第11試合 RISE DEAD or ALIVE 2021 -53kgトーナメント 一回戦
×江幡 睦(伊原道場/第5代新日本キックボクシング協会フライ級王者、WKBA世界バンタム級王者)
延長R 判定1-2 ※10-9、9-10×2
○風 音(TEAM TEPPEN/RISEスーパーフライ4位)
※本戦の判定は29-29、29-30、30-30。
江幡睦は双子の弟・塁と共に幼い頃から極真空手を学び、中学生でキックボクシングを始めた。2007年9月に兄弟そろって新日本キックボクシング協会でプロデビューすると連戦連勝ですぐに頭角を現し、2010年3月に19歳で日本フライ級王者に。2012年7月には当時国内バンタム級最強の男と目されていた藤原あらしをヒジ打ちによる初回KOで破り、一躍その名を轟かせた。2014年4月にはWKBA世界バンタム級王座も獲得。2019年10月、最大の目標とするラジャダムナンスタジアム王座に4度目の挑戦を行ったが、王者サオトーとドローで王座獲得はならなかった。長年にわたって新日本キックのエースとして活躍し、破壊力抜群のパンチ&ローで国内外の強豪をマットに沈め、ほぼムエタイルールで37勝(27KO)3敗3分の戦績を誇る。昨年9月にRIZINに初参戦し、RISEバンタム級1位・良星から2度のダウンを奪って勝利している。
風音はプロキャリア前半は関西を中心に活躍し、2019年3月にTEAM TEPPENに移籍。同年9月には元新日本キックボクシング協会フライ級王者の麗也からTKO勝利、11月には元NJKFフライ級王者の松谷桐に判定勝利を収め5連勝をマークしていたが、昨年2月の大崎一貴戦で2度のダウンを奪われ連勝がストップ。2月大会で1年ぶりの試合を迎え、元新日本キックボクシング協会バンタム級&フライ級王者HIROYUKIからダウンを奪って勝利した。戦績は13勝(6KO)5敗。RISEスーパーフライ級4位。
1R、江幡は強い右ローと左ミドル。風音は右ボディストレートを打っていく。打ち合いになると風音が最後に一発を当て、江幡のパンチにも合わせていく。
2Rも江幡が強い右ローと左ミドルを蹴っていくが、風音はそのミドルに右ストレートを合わせる。江幡も右ストレートを繰り出していくが、パンチの打ち合いになると風音の右がヒット。パンチで風音、蹴りで江幡。
3R、風音は前へ出てパンチを当てに行く。江幡もパンチで対抗するがヒットするのは風音の右。江幡の蹴りの距離を潰すようにパンチで勝負する風音。江幡も左フックを打つがパンチは風音が優る。
延長Rは江幡もパンチ主体で前に出る。ワンツー、左フック。しかし風音は距離を詰めて細かくパンチを出し、右フックで江幡の顔が仰け反る。雄叫びを上げてながら左右フックを振って前へ出る風音。
判定は2-1で気迫を見せた風音が勝利。見事、大番狂わせを起こしてみせた。
狂喜乱舞する風音は涙ぐみながら「ホントにヤバい。会長に勝つって約束していたから。死んでも。僕を信じて応援してくれた皆さん、ほんまにありがとうございます。知らんヤツに予想とかされて、トーナメントに出ることがおかしいとか言われて。見たかボケ! 優勝候補に勝ったやろ! すいません、口が悪くなっちゃて。2カ月後、僕はトーナメントの中でほんまに一番強いと思っているのが(政所)仁なので、仁と僕が凄い作品を作り上げる予定なので僕を信じて横浜でお会いしましょう。まだまだこんbなところで止まりません」と、高らかに宣言した。