▼第8試合 -62kg契約 3分3R
×大雅(チームドラゴン/第3代K-1WORLD GPスーパー・フェザー級王者)
判定0-2 ※28-28、28-29×2
○中村 寛(BK GYM/前DEEP☆KICK -60kg王者)
大雅は2012年1月に16歳でプロデビューし、2014年8月にKrushスーパー・バンタム級王座を奪取。2016年にはK-1 WORLD GP -60kg日本代表決定トーナメントで優勝し、翌2017年2月にはK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座を奪取した。RIZINには2018年9月から参戦。2020年8月の『RIZIN.23』で原口健飛にまさかの初回KO負けを喫するなど泥沼の3連敗を経験したが、11月の『RIZIN.25』でDEEP☆KICK -63kg王者・山畑雄摩、基山幹太に連勝中。戦績は22勝(6KO)12敗。
中村は野性味あふれるファイトスタイルから、“人獣”とも評される23歳。日本拳法仕込みのサウスポーから放たれる破壊力抜群の右ストレートを武器に、2019年6月のRIZIN で元RISEフェザー級王者・一刀を相手に壮絶な2RKO勝利を収め、一気に注目株となった。戦績は8勝(8KO)2敗。昨年7月にRyuki戦でプロ初黒星を喫し、2020年7月の復帰戦でも判定負け。11月のRISEで魚井フルスイングを初回KOして復活の狼煙をあげたが、今年3月の試合前日計量で脱水症状を起こして緊急搬送。試合が中止となった。
1R、両者サウスポー。開始からすぐに左フックで遅いかかる中村。大雅は左カーフを蹴り、飛びヒザ蹴りも狙う、中村は大雅の身体が宙に舞うほどの強烈なカーフキック。飛び込んでのパンチを連発しておいて、飛び込んでの左ハイでダウンを奪う。ラウンド終了間際にも左フックをもらってダウンしたが、これはゴングの後との判断に。
2Rも前へ出てボディを叩く中村。大雅もボディを打ち返す。大雅の飛びヒザで中村は右目上をカットして流血。前に出て左のパンチを放つ中村に大雅はカーフ、そして左フックを狙う。
3R、手数と勢いが衰えた中村だが、それでも前へ出る。大雅はフェイントを混ぜながら左右フックをヒットさせるが、中村は下がらない。打ち合いはハンドスピードに優る大雅が有利。逆転の機運が高まり場内が沸くが、判定は2-0でダウンを奪った中村の勝利となった。
中村はマイクを持つと「ほんまにプロとしてやってはいけないことやってもうしわけありませんでした」と、前回の計量オーバーを謝罪。続いて「煽りから大雅のファンも来てくれていると思うし、僕のファンもSNS通じて沸いてくれて。大雅選手のファンの方々も一緒に戦ってくれてありがとうございました。盛り上げってくれてありがとうございました。大雅選手に勝った以上、キックボクシング界のトップの一人に慣れたかなと思います。拳を怪我してしまったのでしっかり治して帰ってきます」と、大雅とそのファンにお礼を述べた。