▼第10試合 RISE DEAD or ALIVE 2021 -53kgトーナメント 一回戦
○政所 仁(魁塾/WBKF世界スーパーフライ級王者、J-NETWORKフライ級王者)
判定3-0 ※30-28、30-27×2
×田丸 辰(TRY HARD GYM/初代RISEスーパーフライ級王者、同級1位)
※政所が準決勝へ進出。
政所はKNOCK OUTフライ級王者・石井一成にも勝利したことがあり、止まらない手数とバックハンドブローなど相手の意表を突く技を繰り出す。2018年11月にJ-NETWORKフライ級王座を獲得。2019年5月に田丸の初防衛戦で挑戦して判定で敗れているが、11月には一貴の弟・大崎孔稀からダウンを奪い、殊勲の勝利を収めた。しかし、2020年7月大会で大崎一貴とのスーパーフライ級王座挑戦者決定戦で敗れており、今回が再起戦。戦績は12勝(2KO)8敗。WBKF世界スーパーフライ級王者、J-NETWORKフライ級王者。
田丸はジュニアキックボクシング出身で、卓越したボクシング技術とディフェンス能力でプロデビュー後は10戦全勝(2KO)と無敗の快進撃を続けてきたが、2019年9月にRISEバンタム級王者・鈴木真彦とRISE王者対決を行い延長戦の末に初黒星を喫した。所属ジムを変えて7カ月ぶりの再起戦となった2020年7月のMASAKING戦で勝利するも、9月の2度目の防衛戦で大崎に敗れて王座を失った。
1R、田丸はサウスポー。両者ミドルを多用して蹴り合う中、政所はいきなり飛び込んでのフックやヒザ蹴りとトリッキーな動きを織り交ぜる。
2R、田丸は随所でヒザ蹴りを入れるが、パンチは空を切る。政所も変わらずミドルを蹴るがパンチはかわされるという展開が続く。最後にもパンチをまとめ、このラウンドは政所が前に出て手数を出した。
3R、政所が前に出てきて距離が詰まると、タックルのように組み倒してしまう田丸。政所は接近して手数を出すごちゃごちゃした展開を作り、そこで右のパンチを当てる。両者ミドルを蹴るが、政所の乱戦に持ち込まれる田丸。そして右フックでバランスを崩した田丸が下がって離れようとしたところに追いついた政所の右ストレートがヒットし、倒れた田丸に痛恨のダウンが宣告される。
判定3-0で政所が田丸にリベンジ成功。政所はマイクを持つと「RISEのタイトルマッチで田丸選手に負けちゃってそのリベンジだったんですけど、現王者の大崎選手の方が圧倒的に倒したんじゃないですかね。僕はこのトーナメントで圧倒的に優勝しようと思うので僕を覚えて帰ってください。政所仁です。これから僕に注目してください」とアピールした。