RISE王者・大崎(右)が石井からダウンを奪って王者の意地を見せた
Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021
2021年7月18日(日)エディオンアリーナ大阪・第一競技場
▼メインイベント(第13試合)RISE DEAD or ALIVE 2021 -53kgトーナメント 一回戦
○大崎一貴(OISHI GYM/第2代RISEスーパーフライ級王者、初代WMC日本フライ級王者、LPNJフライ級王者)
判定3-0 ※29-28、29-28、29-27
×石井一成(ウォー・ワンチャイプロモーション/BOMスーパーフライ級王者、IBFムエタイ世界フライ級王者、WPMF世界フライ級王者、KING OF KNOCK OUT初代フライ級王者)
大崎はタイ・ルンピニースタジアムで8連続KO勝利を飾り、同スタジアム王座に挑戦したこともある。2018年には「KING OF KNOCK OUT初代フライ級(51kg)王座決定トーナメント」で準優勝。RISEには2020年2月に初参戦し、9月に田丸辰を破って王座を奪取。今年2月大会ではWBCムエタイ日本統一バンタム級王者・一航を破り、現在5連勝中で戦績は33勝(17KO)5敗2分1無効試合。5・16『RISEonABMEA』で志朗と55kg契約での対戦が決まっていたが欠場。
石井はジュニアキック出身で、アマチュアでは14冠王を達成。タイを主戦場に6連続KO勝利を飾り、2017年2月にはTrue4Uフライ級タイトルを高校生で獲得。2017年6月からは『KNOCK OUT』に参戦し、2018年12月、トーナメントを制してKING OF KNOCK OUT初代フライ級王座に就いた。WPMF世界フライ級王座、IBFムエタイ世界フライ級王座、BOMスーパーフライ級王座も保持し、那須川天心に対して“西の神童”と呼ばれている。今年2月の『NO KICK NO LIFE』では麗也を判定3-0で破り、4月のBOMではサンチャイを三日月蹴りでKO。そのキャリアのほとんどをムエタイルールで戦ってきたが、今回はRISEルールに挑戦。戦績は33勝(17KO)10敗2分。
1R、圧を懸けていくのは大崎。ロープを背負う石井はパンチのコンビネーションを出して離れる。ミドル、ローを蹴る石井に圧を懸けてパンチの距離に持ち込む大崎。そのパンチで石井は早くも鼻血を出す。
2R、石井はギアを上げてスピードのある左ボディ。終盤間際の打ち合いで、石井のコンビネーションの打ち終わりに大崎が左フックを打ち込んでダウンを奪った。
3Rは開始から足を止めての打ち合い。逆転を狙う石井がコンビネーションを回転させる。ボディ、ローでガードを下げさせてのフックを狙う石井だが、大崎もフックを打ち返す。圧をかけ続ける大崎。最後まで勝ちに行く石井の右フックでダメージがあったように見えたが、大崎も必死に食らいついて試合終了。判定3-0で大崎がリベンジに成功した。
大崎はマイクを持つと「過去3回試合して、1敗2分けで1回も勝ったことがない相手で。前回負けてしまって悔しい想いをしていたので、今回トーナメントに参戦されるとのことでやっと借りを返すことができました。これで1勝1敗2分になったので、次またどこかでやることがあると思いますが決着をつけましょう。3R目のフックが効いて覚えてないですが、ダウンを取ったのが大きかったです。9月、今回僕の前で試合していて強い選手ばかりですが、しっかり練習して僕が優勝するので楽しみにしていください」と語った。