キックボクシング
レポート

【新日本キック】勝次がチャンスを逃さずTKO勝ち、重森陽太は健太との実力者対決に勝利、リカルド・ブラボが豪快KO勝ち

2021/06/06 21:06

▼ダブルメインイベント(第8試合) 62kg契約 3分3R
〇重森陽太(伊原道場稲城支部/WKBA世界ライト級王者)
判定3-0 ※30-28×3
×健太(E.S.G/WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者)


 重森は16歳でプロデビューし、10戦目で無敗のまま新日本キックボクシング協会の日本バンタム級王者となり、14戦目で初黒星を喫するまで無敗を保った。20歳で日本フェザー級王者となり二階級制覇を達成。2017年12月には『KNOCK OUT』で、4年間無敗の18連勝を誇っていたマキ・ピンサヤームに黒星を付けてその名を轟かせた。2019年7月にWKBA世界ライト級王座を獲得して三階級制覇。前戦は今年4月にリュウイチから勝利を収めている。戦績は34勝(17KO)4敗5分。


 健太は2005年にプロデビューすると、2008年5月にNJKFウェルター級王座を獲得。その後、NJKFスーパーウェルター級王座、初代Krush -70kg王座、WBCムエタイ日本ウェルター級王座を獲得。NJKFを代表する選手として『ONE Championship』など世界を舞台に戦ってきた。1年半に渡って勝ち星から遠ざかっていたが、今年2月、NKBライト級王者・高橋一眞に判定2-0で勝利して連敗脱出。今回が97戦目となる大ベテラン。


 1R、健太はゆっくりとした動きで技を繰り出し、重森は前蹴りと左ミドル。いきなりスピードを速くした健太の右フックがヒット。右ローを蹴る健太は重森の左ミドルに右ストレートを合わせ、重森は健太の右ローに右ミドルを返す。健太は左ミドルを蹴り、同じモーションから左フックを打つ。


 2R、左右ミドルを蹴る重森に対し、健太は前へ出て右ローを蹴る。健太の右ストレートには左ミドル、前蹴りで距離をリセット。重森は健太が入ってくるところへ左フックをカウンターで合わせて健太が転倒。これはダウンにならず、立ち上がった健太へ重森はミドルをフェイントしてのワンツー。そして健太のパンチに合わせて左ミドルを蹴る。健太は右ボディストレートを打ち込むが、すぐに重森が前蹴りとミドルで距離をキープする。


 3Rも重森は徹底した横蹴り・前蹴り連発で距離を取る。全く健太を入らせない重森に健太は左フックを打ちに行くが届かない。重森は健太を空振りさせたところへハイキックを蹴る。構えを左右にスイッチさせながら何とか距離を縮めようとする健太と入らせない重森。しかし終盤、健太が踏み込んでの左右ロングフックを届かせ、重森は焦りの表情。それでも前蹴りを貫き、試合終了。重森が判定勝ちを収めた。


 重森はマイクを持つと「感謝の気持ちを述べさせてください。本日はお越しくださいましてありがとうございます。私は7月にスアレック選手とKNOCK OUTでリベンジマッチをします。私はこう見えて凄く根に持つタイプなので、必ずリベンジして新日本キックに2本目のKNOCK OUTのベルトを持って帰ろうと思います」と、KNOCK OUTでのタイトル奪取を宣言した。

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