キックボクシング
レポート

【RISE】那須川天心が志朗を“究極の駆け引き”で返り討ち、原口健飛が白鳥大珠から2度ダウンを奪い因縁に決着、ダウンの応酬で鈴木真彦がKO勝ちで復活勝利、寺山日葵は田渕にいいところを出させず、元プロ野球・相内誠は初回KO負け

2021/02/28 14:02

▼第6試合 -61kg契約 3分3R
〇梅野源治(PHOENX/元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者)
判定3-0 ※30-27、30-26×2
×ノラシン・スペチアーレジム(タイ/Speciale gym/元ルンピニースタジアム認定ライトフライ&フライ級王者、元ラジャダムナンスタジアム認定ライトフライ級王者)


 梅野は2014年11月に日本人初のWBCムエタイ世界(スーパーフェザー級)王者となり、2016年10月にはヨードレックペット・オー・ピティサックを破り外国人として史上6人目のラジャダムナンスタジアム(ライト級)王者となった“日本ムエタイ界の至宝”。2019年は得意の首相撲とヒジ打ちを封印して『RISE』の世界トーナメントに出場し、決勝へ進出するも白鳥大珠にKO負け。その後はムエタイに復帰して1勝1敗。RISEには2019年9月の白鳥戦以来の参戦となる。


 対するノラシンは2007年のムエタイ最優秀選手賞にも輝いた名選手で、ボクシングでも4戦目でPABA王者、12戦目でWBCインターシルバー王者となっている。2009年6月の初来日では、全日本キックで寺戸伸近を2RでKO。2010年8月にはムエロークに再来日し「ヨードムエチャンピオンズカップ51kg級」で優勝している。当時のニックネームは“ムエタイ軽量級の壊し屋”。現在は日本国内在住で、59~61kgでの試合を希望し、4年前までボクシングの試合をしていたという。


 1R、梅野はノラシンの振りかぶるような右フックに右ストレートのカウンターを合わせてダウンを奪う。梅野は仕留めようと左右連打で前に出るが、ノラシンの右で梅野がフラッシュダウン。ノラシンが息を吹き返して連打を出す。

 2R、梅野はジャブを突いて左ミドルもノラシンはしっかりスネブロック。ノラシンは勢いよく前へ出て右フックを連発。梅野は左インローで体勢を崩させ、左ミドルを蹴る。ジャブで距離を取り、左インローを蹴る梅野だが、ノラシンは前へ出て右を叩きつけてくる。梅野はパンチをブロックして逆に右アッパーを入れた。

 3R、ノラシンが前へ出ての連打。梅野は右をもらってバランスを崩すが、前蹴りと左インローで対抗。梅野はジャブ、前蹴り、右インローでノラシンの右に対抗。疲れが見えるノラシンに梅野は左ミドル、右ロー、パンチも細かく出す。ノラシンは終盤ほとんど手が出ず、梅野が判定で勝利した。


 梅野はマイクを持つと「今回の試合、RISE1年5カ月ぶりですかね。今回久しぶりに参戦させていただくことでRISEの元王者の久保賢司さんにパンチのテクニックを教わって試合に臨んで、少しではありますがプラスに影響した結果を見せられたかなと思います」と語り、関係者やファンにお礼を述べた。

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