キックボクシング
レポート

【RISE】那須川天心が志朗を“究極の駆け引き”で返り討ち、原口健飛が白鳥大珠から2度ダウンを奪い因縁に決着、ダウンの応酬で鈴木真彦がKO勝ちで復活勝利、寺山日葵は田渕にいいところを出させず、元プロ野球・相内誠は初回KO負け

2021/02/28 14:02

▼第9試合 SuperFight! バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R
〇鈴木真彦(山口道場/第7代RISEバンタム級王者、RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kg~那須川天心挑戦者決定トーナメント~準優勝)
KO 1R 1分14秒 ※右ストレート
×溜田蒼馬(CRAZY WOLF/第2代CMA KAISERバンタム級王者)


 鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、2018年11月にトーナメントを制してバンタム級のベルトを獲得。2015年8月の『BLADE FC JAPAN CUP -55kgトーナメント』で那須川天心に敗れて以降、連勝記録を重ね5年間無敗、19連勝という驚異の記録を打ち立てた。しかし、2020年11月の「那須川天心挑戦者決定トーナメント」準決勝で江幡塁に勝利も、決勝で志朗にダウンを奪われて敗れた。今回が再起戦となる。


 その対戦相手となる溜田は、鈴木と同じく関西出身のファイターで現在23歳。戦績は12勝(11KO)6敗と勝つ時は、ほぼKOと鈴木のように相手を倒しきる攻撃力を持つKO率9割を超えるハードヒッター。


 1R、溜田が打ち合いに行ったが鈴木の右フックをもらってダウン。直後、またも打ち合いいった溜田。両者の右フックが空振りとなり、今度は両者返しの左フックを放ったところ、溜田の左フックで鈴木がダウン。


 騒然となる場内。さらに畳みかける溜田に鈴木も打ち返す。両者ノーガードで打ち合い、下がった鈴木に溜田がノーガードで突進したところへ鈴木が右ストレートを打ち抜いた。これが直撃し、倒れた瞬間に終わりだろうという倒れ方で、レフェリーが即座にストップした。


 鈴木はマイクを持つと「いつもあっさり勝っちゃうので、たまにはこういうのもいいんじゃないですか。ほんまなら今日のメインで那須川天心をぶっ倒そうと思っていたんですけれど、現実は甘くなくて。去年のトーナメントで志朗選手に負けてしまって、ほんまにいろいろ考えました。でもやっぱりその時に、お前やったらいけるとか、いろいろな人に言ってもらって。絶対にやり返せとか。一人で戦っているんじゃないってのがめちゃくちゃ分かって。そういう人たちのためにも、僕自身のためにも負けたままでは嫌なので、ここから僕が全員倒して一番輝いて見せます。鈴木真彦のストーリーを見てください。今日はやっぱりELDORADOなので、KOじゃないとおもろないのでよかったなって。これからも期待してください」と、想いを全て言葉にした。

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