キックボクシング
レポート

【RISE】那須川天心が志朗を“究極の駆け引き”で返り討ち、原口健飛が白鳥大珠から2度ダウンを奪い因縁に決着、ダウンの応酬で鈴木真彦がKO勝ちで復活勝利、寺山日葵は田渕にいいところを出させず、元プロ野球・相内誠は初回KO負け

2021/02/28 14:02

▼第7試合 Super fight!ミドル級(-70kg) 3分3R延長1R
〇“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館/第2代RISEウェルター級王者、元J-NETWORKウェルター級王者)
延長R 判定3-0 ※10-9×3
×憂也(魁塾/同級1位、DEEP☆KICK-65kg王者)
※本戦の判定は28-28×3


 ベイノアは極真会館の2018年全日本ウェイト制空手道選手権大会・軽量級で優勝した実績を持ち、キックボクシングには2016年5月から出場。デビューから7戦全勝でJ-NETWORKウェルター級王座を獲得後はRISEに主戦場を移し、2018年11月にRISEウェルター級王座を獲得した。2020年7月からはミドル級に階級を上げ、緑川創に挑むも判定負け。10月の宮城寛克戦では鮮やかなハイキックでKO勝ちした。戦績は16勝(9KO)3敗。

 憂也は2010年にK-1甲子園で準優勝、同年にDEEP☆KICKでプロデビューを果たすと、様々なリングで活躍。2013年12月には第2代DEEP☆KICK-65kg王者となった。RIZINには2度出場して、全て1RでKO勝利。右ストレートに破壊力を持ち、3試合連続で初回KO勝ちを収めた後。2020年12月のRISEではベイノアが敗れている日本ミドル級トップの一角である緑川創から延長戦でダウンを奪って勝利した。戦績は25勝(12KO)12敗3分。

 両者は2018年3月に対戦し、その時はベイノアが3Rに右ストレートでダウンを奪って勝利している。


 ベイノアは極真会館のテーマ曲で空手衣姿での入場。正座をし、空手家らしさをアピールしたところで、空手衣を脱ぐと同時にいつものブラックパンサーのテーマ曲に変わって入場した。

 1R、前に出るのは憂也。左ボディでベイノアの身体がくの字に曲がり、ベイノアは身体を丸める。さらにヒザ蹴り、右ストレート。コーナーに詰まって一方的に打たれるベイノアはスタンディングダウンを取られる。ベイノアは左ハイと後ろ蹴りで反撃。


 2Rはベイノアから前に出ていく。思い切りパンチを振り回すが右ストレートを真っ直ぐ顔面い直撃させる。憂也はジャブで迎え撃つが、ベイノアのパンチラッシュにグラつく。しばらく一方的に殴られた憂也だが、右フックで反撃。さらにベイノアも打ち返す。ロープに追い詰めての左右フックを放つベイノア。両者打ち合いでかなりの疲れが見える。


 3Rも逆転を狙って左右フックを打つベイノア。憂也も右フックを返す。ワンツーからミドル、ローにつなぐベイノアは強烈なワンツーをヒットさせるが、憂也は倒れず右ストレートを打ち返してくる。残り30秒で打ち合いを展開する両者。

 本戦の判定はジャッジ三者とも28-28でベイノアの追い上げが実った。


 延長R、ベイノアの左ミドルに憂也は左右フック、ベイノアもショートパンチの連打で前へ出る。ベイノアは左右ローも。憂也のワンツーが空振りしたところで、ベイノアが3連打。憂也も打ち返すが、ヒット数はベイノアの方が多いか。最後は気持ち勝負となり、判定でベイノアが逆転勝利をもぎ取った。

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