▼第8試合 Super Fight! ミニフライ級 3分3R延長1R
〇寺山日葵(TEAM TEPPEN/RISE QUEENミニフライ級王者、RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020)
判定3-0 ※30-29×3
×田渕涼香(拳聖塾)
20歳になったばかりの寺山はジュニア時代から数々のアマチュア大会で好成績を残し、高校生になった15歳でプロデビュー。7戦目でMISAKIに初黒星を付けられたが、2018年11月のJ-GIRLSミニフライ級タイトルマッチでリベンジを果たしている。2019年9月に初代RISE QUEENミニフライ級(-49kg)王座に就き、J-GIRLSミニフライ級王座と合わせて2冠王に。2020年の10月・11月に行われたRISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020ではerika(=名前の後にハートマーク)、sasori、紅絹を破って優勝を果たした。
田渕は2017年第22回全日本少年少女空手道選手権大会(極真会館関西総本部主催)高校生女子軽量級優勝の実績を持つ、空手歴17年をベースにした田渕は『ACCEL』や『S-BATTLE』などに参戦。プロ戦績は4勝(3KO)無敗の20歳。2020年12月のRISEに陣内まどかの代替え選手として出場し、RISE女子フライ級暫定王者・小林愛三(NEXT LEVEL渋谷)からダウンを奪って判定勝ちするという番狂わせを起こして一気に注目を浴びた。
歌手の高橋洋子が会場で生歌唱、『新世紀エヴァンゲリオン』の主題歌「残酷な天使のテーゼ」と、映画『新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 シト新生』の主題歌「魂のルフラン」で寺山は入場した。
1Rは静かな立ち上がり。よく動く田渕は右ストレートを伸ばすが、寺山は細かいパンチから前蹴り。
2R、お互いに右へ回り込みながらローを蹴る両者。田渕は前蹴りからワンツー、寺山はジャブから左ミドル。寺山のワンツーで一瞬腰を落としたように見えた田渕。ローを蹴る田渕だが、距離は手足の長い寺山が制している様子。
3R、田渕は前蹴りと左ミドルを蹴るが、寺山が前に出てくる。寺山の前蹴りに田渕は後ろ廻し蹴りを繰り出すが空振り。前蹴り、ワンツーで田渕を突き放す寺山。田渕がパンチの距離に入ると寺山はクリンチして動きを封じる。そしてワンツーの連打。田渕も打ち返すが手数は寺山が多い。
判定は3-0で寺山。田渕にいいところを出させず、寺山が貫録の勝利を収めた。
寺山はマイクを持つと「田渕選手、急なオファーにも関わらず受けて下さりありがとうございます。最後の最後まで右ストレートが死んでいなかったので最後まで気を付けていたら全然いけなくて。それと入場の時に歌ってくださった高橋さん、ありがとうございました。凄く心強かったです。もっともっとのびしろがあると思うので世界にいける選手になれるように頑張っていきます。エヴァンゲリオンの映画、見に行きたいと思います」と話した。