キックボクシング
レポート

【RISE】那須川天心が志朗を“究極の駆け引き”で返り討ち、原口健飛が白鳥大珠から2度ダウンを奪い因縁に決着、ダウンの応酬で鈴木真彦がKO勝ちで復活勝利、寺山日葵は田渕にいいところを出させず、元プロ野球・相内誠は初回KO負け

2021/02/28 14:02

▼セミファイナル(第10試合)Super Fight! -64kg契約 3分3R延長1R
〇原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM/RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント優勝者)
判定3-0 ※30-27×2、30-26
×白鳥大珠(TEAM TEPPEN/RISE WORLD SERIES 2019 -61kgトーナメント優勝者)


 原口は空手出身で、高校からはボクシングを始めて17歳でプロデビューし、2016年西日本新人王決定トーナメントで準決勝進出。2017年にキックボクシングでプロデビューすると、わずか2戦目でACCELフェザー級王者となり、翌年(2018年)のRoad to RIZINキックトーナメントで優勝。チャンヒョン・リー、森井洋介からも勝利を収め、2020年1月大会で秀樹を降してRISE王座に就いた。殺傷能力の高いパンチと蹴りを持つ。


 白鳥は那須川天心の盟友で、2019年2月に第5代RISEライト級王者に輝くと、3月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament」でヘクター・サンチアゴ、セクサン・オー・クワンムアン、梅野源治を下し優勝。世界王者のベルトを巻いた。10月と大晦日にはRIZINで大雅と連戦して2連勝するなど怒涛の12連勝を飾ったが、2020年10月の「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」準決勝で直樹に初回TKO負けを喫し、連勝がストップした。戦績は20勝(9KO)6敗1分。


 1R、サウスポーの白鳥は左ロー、原口もサウスポーに構えて右インローを蹴る。白鳥の右ストレートに原口は後ろ廻し蹴りを見せる。白鳥の右ローにも原口は後ろ蹴り。両者至近距離での打ち合いを見せ、原口は大きなフックを振る。


 2R、原口が左ロー、右の三日月蹴り。白鳥も意表を突く後ろ廻し蹴りを繰り出す。インローの蹴り合いから原口は大きなフックを放つがこれは空振り。白鳥は原口の蹴りにパンチを合わせようとする。なぜか大振りのフックを放つ原口だが、ついに後ろ廻し蹴りがヒットして白鳥がダウン(ガードはしていたが)。焦る白鳥はパンチの打ち合いに行くが、右フックを出したところに原口の右ハイキックをもらって2度目のダウン。


 3R、原口はスイッチして左ミドル、後ろ蹴り、右の三日月蹴り。白鳥は原口が頭を下げるところへヒザを突き上げるが、原口は大きなフックを振り回し、蹴りを放つ。原口がワンツーから飛びヒザ蹴り、ワンツーを繰り出す白鳥に原口は後ろ蹴りも混ぜる。


 攻撃らしい攻撃をもらわず、攻撃をヒットさせていった原口が判定3-0で勝利。因縁の白鳥との決着をつけた。


 原口は「やっと終わった。ちょっと寂しいですね。大珠君、僕をここまで強くしてくれてありがとう。一緒にご飯を食べに行きましょう。今日まで恐怖と不安を抱えてきて、一人で泣いた日もあったし辛かった。でも楽しみもありました。それは相手が白鳥大珠という憧れた選手なので白鳥選手のおかげです。これから第二章のスタートと言うことで、次はGLORYの世界チャンピオンとやります」と、白鳥との決着がついたことと、今後は世界と戦いたいと語った。

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