キックボクシング
レポート

【RISE】-63kgトーナメントは原口健飛が直樹を初回KOして優勝、寺山日葵がerikaの猛攻に大苦戦も延長戦で振り切る、準決勝は寺山vs sasoriと紅絹vs百花に

2020/10/11 15:10

▼第11試合 ミドル級(-70kg)3分3R延長1R
〇海人(TEAM F.O.D/S-cup2018世界王者、SB日本スーパーライト級王者)
判定2-0 ※30-29、30-30、30-29
×緑川 創(RIKIX/同級2位、WKBA世界スーパーウェルター王者、第8代新日本キックボクシング協会ウェルター級王者)


 海人は2017年6月に鈴木博昭との新旧エース対決でTKO勝ちすると、宮越慶二郎、健太、不可思、小川翔と国内の実力者たちを次々と撃破。現役ラジャダムナン王者チャムアトーンに判定負けで連勝は「9」でストップするも、2018年11月のS-cup 65kg世界トーナメントを全試合KOで制覇。水落洋祐、ポンシリー・ポーシリポン、中島弘貴、イ・ソンヒョン、ブラックパンサー”ベイノアと王者クラスをことごとく破っただけでなく、本来は65kg級にも関わらず70kg超でも試合を行って勝利を収めてきた。8月10日の『RIZIN』では73kg契約でルクク・ダリに完勝したばかり。


 9月のシュートボクシング後楽園大会に出場が決まっていたが、大会が中止となったため2015年1月の野辺広大戦以来のRISE参戦となった。


 対するベテランの緑川は、新日本キックボクシング協会で日本ミドル級王座とWKBA世界スーパーウェルター級王座を獲得し、K-1 MAX世界王者アンディ・サワーにも勝利した実績を持つ。ムエタイの世界最高峰ラジャダムナンスタジアムのタイトルにも挑戦。日菜太には惜敗したがT-98には勝っており、国内ミドル級最強の一角として長く君臨している。RISEには7月大会で初参戦し、ベイノアから2度のダウンを奪って熱戦を制した。


 1R、ジャブとローの応酬。緑川は時折、大きな右を打つ。圧力を懸けるのは上背で優る海人だが、緑川が右フックをヒットさせていく。海人はヒザで対抗。緑川の蹴りに右ストレートを2度合わせると手招きして“来い”と挑発。緑川はこれに打ち合いに行き、海人が迎え撃つ。


 2R、右アッパーを突き上げる緑川に海人はヒザ蹴り。ならばと緑川は左ボディと右フックのコンビネーション。この後も緑川はボディを狙っていく。海人はカーフキックを蹴りつつ、打ち合いになると左フックをヒットさせる。ガードを固める海人に緑川の右フックがヒット、さらにボディへ連打を見舞う緑川。

 3R、緑川はボディから顔面、顔面からボディへと強打を叩きつける。前へ出る海人はワンツー。足を止めての打ち合いになると海人が右フックをヒットさせる。緑川は飛びヒザ蹴りからパンチ、海人もヒザを突き上げて対抗し、最後には左ヒザを緑川のアゴへ思い切り突き上げた。


 甲乙つけがたい内容ながらも打ち合いでの海人の強い打撃、そして最後のヒザ蹴りが印象よく判定2-0の僅差で海人が勝利した。

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