▼第4試合 スーパーファイト ライト級 3分3R・延長1R
〇朝久泰央(朝久道場)
[2R 0分56秒 KO] ※左ハイキック
×弘輝(team ALL-WIN)
朝久は福岡在住で、兄・朝久裕貴と共に兄弟で活躍するファイター。現Krush王者のレオナ・ペタスには2敗を喫しているが、大沢文也、大岩龍矢、安保璃紅、山本直樹らを撃破し、2020年3月には現K-1ライト級王者・林健太から番狂わせの勝利を奪った。これを機にスーパー・フェザー級からライト級に転向して今回の試合を迎える。無尽蔵のスタミナから繰り出す攻撃と変幻自在のファイトスタイル。戦前には「今まで味わったことのない痛みと絶望をリングの上で教えてあげよう」と宣言している。
弘輝は2020年6月にKrush初参戦を果たしたサウスポーで、初陣ではSEIYAを3Rでマットに沈めた。その試合では打ち合いでの強さを見せつけている。朝久の言葉には「教えて欲しいですね。味わったことがないので。向こうが逆に味わうことになるんじゃないですか」と返答し、「普通に失神KOを見せてやりたいと思います」と不敵に語った。
にらみ合いをして1R開始。一気に前へ詰めてくるサウスポーの弘輝がパンチで朝久を下がらせるが、朝久は左顔面前蹴り、右三日月蹴りで弘輝を突き放す。しかし、弘輝はいきなり放った左飛びヒザ蹴りでダウンを奪う。打ち合いに行く弘輝に朝久も応じる。朝久が頭を下げてパンチをかわすとすかさずヒザを突き上げる。ここでようやくいつものステップが出てきた朝久が、前に出て強打を叩きつける弘輝を左ストレートでグラつかせて連打を叩き込む。
2R、朝久の左右ストレートに弘輝が左右フックで応戦するが、速射砲のようなストレート12連打にスタンディングダウンを喫する。鼻血を出しながらも前に出る弘輝だったが、朝久はパンチの打ち合いの中で左ハイキック。弘輝は横倒しとなり、目を開いたまま失神。朝久が逆転KO勝ちを収め、弘輝は担架で運ばれた。
朝久はマイクを持つと「ちょっとヒヤッとさせる場面もあったと思いますけれど、朝久空手見てて面白かったですか? 11月3日(の福岡大会)、僕はタロー君(K-1非公認キャラクター)のコーナーに出たいです。1Rの弘輝君のパンチで目が覚めました。これから僕も頑張るし、弘輝さんの活躍にも期待してください。大阪秋のK-1決戦、楽しんでください」と“かわいい”笑顔でアピールした。
▼第3試合 スーパーファイト ライト級 3分3R・延長1R
〇瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス)
[判定3-0] ※30-29×3
×SEIYA(MAD MAX GYM)
瓦田はアグレッシブなファイトスタイルでデビューから5連勝。その後は東本央貴、川崎真一朗、ワン・ジーウェイに敗れたが、蓮實光と前戦の稲垣柊にはKO勝ちしてる。7月21日のKrushでは得意の右ストレートを駆使して里見柚己から勝利を収めたK-1ジム総本部の若手リーダー格。
SEIYAは2015年8月からKrushに参戦し、2016年8月からは5連勝を飾ったが、2019年12月の『K-1』で負傷欠場した選手の代役として篠原悠人と対戦するはずだったが、計量オーバーで試合は中止に。6月のKrushでは弘輝にTKO負けしており、再起を飾りたいところ。
1R、180cmと長身の瓦田は得意の伸びる右ストレートを放ち、軽快なステップを踏みながらジャブとヒザ蹴り。序盤は瓦田の距離の遠さに戸惑ったが、SEIYAは自分から前へ出て距離を詰めると左右フック、左ミドルの連打で逆襲。しかし、瓦田は左右に体を振って飛び跳ねるような独特なムーブからストレート、ヒザ蹴りを放ってSEIYAをコーナーへ追い込む。
2Rも動き回る瓦田が伸びるワンツー、飛びヒザ蹴りとトリッキーな動きを見せる。左ボディを打って大きな右フックを打ち込んだかと思えば、遠い距離からの右ストレート。瓦田のプレッシャーにSEIYAは左フック、右ストレートを打つも手数が少ない。
3R、瓦田は左ハイや左ミドルで距離を取ったかと思うと、飛びヒザ蹴りで一気に距離を詰める。接近するとボディ打ち。SEIYAは左ミドルを何度もクリーンヒットさせるが、瓦田は構わず前へ出てくる。最後はパンチを出していくSEIYAに瓦田は上体を上下左右に動かしながらパンチを返す。