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レポート

【K-1】山崎秀晃が安保瑠輝也に1R豪快KO勝ち、椿原龍矢が江川優生を破る大番狂わせ、高梨knuckle美穂がMIOにK-1の洗礼を浴びせる、卜部功也が復活勝利で3階級制覇を宣言、朝久泰央がハイキックで弘輝に壮絶逆転KO

2020/09/22 15:09

▼第8試合 スーパーファイト -63.5kg契約 3分3R・延長1R
〇卜部功也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第2代K-1 WORLD GPライト級王者&初代同スーパー・フェザー級王者)
[延長R 判定3-0] ※10-9×3
×篠原悠人(DURGA/第6代Krushスーパー・ライト級王者)
※本戦の判定は28-26、28-28、27-27。


 卜部は2009年3月にプロデビューし、K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japanトーナメントで準優勝。2015年1月にはトーナメントを制覇してK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級初代王座を獲得。2016年にはK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント優勝、2018年3月にはK-1 WORLD GPライト級王座を奪取して2階級制覇を達成した。


 高度なディフェンステクニックとカウンターテクニックを持ち、国内外の名だたる強豪を次々と撃破。長くトップに君臨していたが、2019年3月に後輩でもある林健太に敗れ、ライト級王座を奪われた。2019年7月に再起戦を行うもジュー・シュアイにまさかの初回55秒KO負け。引退をにおわす発言もしていたが、約1年2カ月ぶりに復帰。


 対する篠原は高校生時代にK-1甲子園2015 -65kgで優勝し、2016年4月にK-1初参戦。2018年K-1ライト級世界最強決定トーナメントでは1回戦でゴンナパーをKOする大番狂わせを起こして3位になり、2018年8月にはKrushスーパー・ライト級王座に就いた。同王座は返上してライト級に本格転向し、昨年3月には大沢文也、8月には川崎真一朗に勝利して今年6月、ゴンナパー・ウィラサクレックが保持するKrushライト級王座に挑んだが判定で敗れ王座奪取ならず。


 1R、サウスポーの卜部は左ミドルを蹴っていき、篠原は右ローを蹴り返す。左へ回り込みながら左フックを狙う篠原。卜部が距離を詰めていくと右ストレートの強打を放つ。卜部は圧力をかけつつジャブと左ボディストレート、そして左ミドル。


 2Rが始まってすぐ、卜部が飛び込みざまのワンツーでダウンを奪う。続く左ストレートで篠原はスリップ。ジャブを出しながら前へ出る卜部に篠原は下がりながらジャブと右ストレート、卜部は左ミドルをヒットさせる。ワンツーでグラつかせた卜部が詰めると、篠原も負けじと左フックを叩きつけて卜部のバランスを崩す。ジャブと左ミドルで距離を取る卜部。


 3Rが始まってすぐ、卜部のジャブに篠原が飛び込んでのワンツーでダウンを奪い返す。まるで立場を入れ替えた2Rの再現シーンのようだった。卜部の左ミドルが快音を発し、篠原はガードを下げる。ワンツーで前に出る卜部は左ボディと左ミドルで篠原の身体をくの字にさせるが、篠原も右フックで卜部をグラつかせる。左ミドルと左ボディで篠原を苦しませる卜部。さらにヒザ蹴り。耐える篠原。


 本戦の判定はジャッジ1名が28-26で卜部を支持したが、28-28、27-27でドロー。延長戦へ突入した。卜部は右目が腫れている。


 両者ともジャブを突き、卜部は左ミドル、篠原は右ミドルを蹴る。ジャブと左ミドルでペースを握る卜部。篠原はワンツーで勝負をかけるが、卜部はヒットを許さない。卜部の左ミドルで右腕を潰されたか、最後は篠原の右が出なくなり、卜部が蹴って終わった。


 判定は3-0で卜部の勝利。変わらぬテクニシャンぶりを発揮して、復活の勝利を飾った。卜部は「1年2カ月ぶりに帰ってきました。そして今回の勝利で自分のキャリアで50勝目になります。祐天寺にジムをオープンして今日、会員さんが応援に来てくれています。子供も出来ていろいろ背負うものがありますが、背負うというよりも力になっています。65kgでベルトを狙おうと思っているので3階級(制覇)を目指します」と、K-13階級制覇を目指すと宣言した。

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