▼第6試合 スーパーファイト スーパー・ライト級 3分3R・延長1R
×不可思(クロスポイント吉祥寺/KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王者)
[判定0-3] ※24-30×3
〇平山 迅(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
不可思は様々な団体で試合を行い、合計5本のベルトを獲得。2019年6月にK-1へ初参戦、佐々木大蔵に流血TKO負けを喫して初陣を勝利で飾れなかったものの、10月の『Krush』では喧嘩屋・堀井翼にTKO勝ちして再起。2019年12月には大和哲也にKO勝ちし、2020年3月にK-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の安保瑠輝也に挑戦したが判定で敗れ王座奪取ならなかった。
対する平山はパンチを武器に真っ向勝負を展開。戦績は16勝(9KO)15敗3分だが、渡部太基、塚越仁志、牧平圭太、木村“フィリップ”ミノルといった歴代KRUSH王者たちと拳を交えてきた。2019年4月に大阪から上京してシルバーウルフ所属となり、4月のKrushで竹内悠希にKO勝ち。しかし、8月のK-1では山崎秀晃に判定で敗れ、12月のK-1では中野滉太にKO負けして連敗中。
1R、肉体改造をしたか身体つきが違う平山がジャブを鋭く突き刺していく。不可思も負けじとジャブを突く。ステップで回り込む平山へ不可思が右ロー、平山を正面に置くと不可思は右ストレートを伸ばしていく。不可思の強い右ローに平山の足が止まるが、平山の右ストレートがクリーンヒット。平山のジャブをもらい続ける不可思は、ジャブを放った直後のリターンで左ストレートをもらってダウンを喫した。
2Rも平山はジャブから右ストレート。ステップも多用するこれまでとは違うスタイルだ。不可思は右ローを蹴って右ストレート。ガードを固めて前に出る不可思だが、平山のジャブはそのガードの隙間を縫う。アゴが上がる不可思だが、平山は不可思の右ローを嫌がり始める。不可思は左右フック、左ボディ、右ストレートを打ちながら右ローでダメージを与えていく。不可思逆転の流れになってきたと思われたが、ラウンド終了間際の右ストレートに左フックのカウンターをもらって不可思がダウン。
3R、平山は前蹴り、右アッパーを突き上げ、ステップで不可思の右ローをかわす。右ローを狙った不可思が平山の左アッパーでこの試合3度目のダウン。右ローを蹴られながらも前へ出る平山がジャブ、右ストレート、左フックで不可思を追い込んでいく。それでも右ローを連打していく不可思。耐えてパンチを打つ平山。不可思は最後に右ストレートで逆転を狙ったが、倒すことはできず平山が大差の判定勝ちを収めた。
▼第5試合 スーパーファイト クルーザー級 3分3R・延長1R
×加藤久輝(ALIVE)
[延長R 判定0-3] ※8-10×3
〇杉本 仁(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
※本戦の判定は30-29、29-29、29-29。
加藤はハンドボール出身で日本代表も経験。2009年から大道塾で空道を始め、2010~2014年全日本体力別重量級5連覇と2010・2012・2013全日本無差別優勝を達成。2013年からはMMAに参戦し、HEAT、Bellator、RIZINで活躍。2018年6月からはK-1にも参戦し、2連勝で2019年3月にK-1 WORLD GPクルーザー級王者シナ・カリミアンに挑戦したが判定負け。再起戦でK-JeeにKO勝ちするも、2020年3月のタイトルマッチでの再戦では王者K-JeeにKO負け。今回が再起戦となる。
杉本はプロデビューから無敗の快進撃を続けていたが、9戦目でK-Jeeに敗れて初黒星。その後も4勝(4KO)でK-1初代クルーザー級王座決定トーナメントに臨むも準決勝で敗退。2019年のKrush初代クルーザー級王座決定トーナメント準決勝でK-Jeeに敗れて試合から遠ざかり、今回約1年4カ月ぶりの復帰戦を迎える。
1R、サウスポーの加藤は左ミドルを蹴りながら前へ出て、杉本は右ミドルを返す。加藤は左ストレートを伸ばして一気にラッシュ。杉本にロープを背負わせる。その後も加藤の左ストレートを浴びる杉本だが、杉本も左フックを返す。加藤の左フックでフラフラとなる杉本はダウン寸前まで追い込まれるが、何とか持ち直して右ハイ、右ストレートを返していく。
2R、ゆっくりと前に出る杉本へ加藤は左ストレートを顔面とボディへ突き刺す。距離が詰まって来ると杉本は左右でボディを狙い撃ち。これで加藤の動きが止まり、コーナーやロープを背にする。杉本は右ストレートもヒットさせ、ようやく右インローも当たり始める。
3R、バテ気味の加藤に杉本が左右フック、右ハイキックを仕掛けていき、加藤をコーナーへ追い込むが加藤も打ち返す。至近距離でのパンチの打ち合いが続き、杉本も疲れが見える。本戦の判定はジャッジ1名が加藤を支持したがドロー。延長戦へ。
延長Rが始まった直後、加藤の左ローに杉本が右ストレートを打ち抜いてダウンを奪う。一気に詰める杉本が左右フック、アッパー、左右ボディの連打。加藤はロープを背に耐え、バックハンドブローで反撃。一瞬怯んだ杉本だが、細かくパンチを入れていく。加藤も左アッパーを突き上げる。右フック、右アッパー、右ローで杉本が攻め、加藤は左アッパーと最後に起死回生を狙った胴廻し回転蹴りを放ったが不発。