▼セミファイナル(第10試合)スーパーファイト -58kg契約 3分3R・延長1R
×江川優生(POWER OF DREAM/K-1 WORLD GPフェザー級王者)
[判定0-2] ※29-30、30-30、28-30
〇椿原龍矢(月心会チーム侍)
江川は2013年10月に高校生でプロデビュー。高いボクシングスキルを武器に連勝を重ね、2019年1月にKrushフェザー級王座を奪取。6月には初防衛を果たし、11月の第3代K-1フェザー級王座決定トーナメントでは3試合連続初回KOで王座に就いた。「K-1 AWARDS 2019」MVPにも輝いている。怪我のため12月の武尊とのエキシビションマッチ以来試合から遠ざかっていたが、今回王者としての第一戦を行う。
ノンタイトル戦ながら王者との対戦というチャンスを迎えた椿原はK-1甲子園2017 -55kg王者。2020年7月にフェザー級に階級を上げ、その一戦目ではかつて江川に勝利した桝本翔也を左ハイキック一発でKOに仕留めた。
1R、両者軽快なフットワーク。江川がプレッシャーをかけてくると椿原は前蹴り。江川がコンビネーションパンチを打つと椿原もかわしながら打ち合う。回り込んでの左ミドルも当てる椿原。江川は右フックから左フックで詰めるが、椿原はすぐにフットワークで離れる。江川の左ボディには右アッパーを合わせに行く椿原。さらに前蹴りで江川と距離を取る。
2R、江川の入り際をジャブ、テンカオ、前蹴りで迎え撃つ椿原。すぐにフットワークで回り込んでその場に止まらない。江川が追いかける形となり、左右フックを当てに行くも椿原がフットワークでかわす。椿原がボディへヒザを突き刺す。椿原のディフェンス、そしてカウンターが際立った。
3Rもフットワークで動き回る椿原。江川が攻めてくるとカウンターを合わせに行く。ジャブで距離を取り、江川が入って来るとヒザを突き刺す。前蹴りで距離を取り、フットワークを止めずにパンチをコツコツと当てていく椿原。江川は強引に詰めていくがなかなかパンチを椿原に当てることが出来ず、ガードの上からハイキックをもらう。3R終了のゴングが鳴ると、椿原は手を上げて笑顔で歓声に応えた。
判定は2-0で椿原の勝利。江川の強打を封じるテクニックを見せてポイントアウトした。感涙にむせぶ椿原は「この試合組ませてもらって大番狂わせを起こすと言っていたけれど、心が辛くなる時もありました。けど勝ててよかったです。今回ベルトないけれど、もしいけるんだったらベルトに挑戦させてください。リングの上からベルトに挑戦させてくださいって言うのが夢だったので、今日は勝ててよかったです。月心会3連勝、やったーっ!」と、高らかにタイトル挑戦とチームの3連勝を宣言した。