撮影/安村 発
「K-1 WORLD GP~K-1秋の大阪決戦」
2020年9月22日(火・祝)エディオンアリーナ大阪・第1競技場
▼メインイベント(第11試合)【出版オーディション株式会社Presents】K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチ 3分3R・延長1R
×安保瑠輝也(team ALL-WIN/王者)
[1R 1分19秒 KO] ※左フック
〇山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/挑戦者)
※山崎が第5代王座に就く。安保は3度目の防衛に失敗。
安保は2019年6月、ゲーオ・ウィラサクレックを延長戦の末に判定で破り、第4代王座に就いた。12月28日にはゲーオを相手に初防衛戦を行い、またも延長戦の末に判定勝ち。2020年3月にはわずか3カ月のスパンで2度目の防衛戦に臨み、不可思を判定に下している。
山崎は伝統派空手からキックボクシングに転向し、2009年12月にKrushデビュー。強打と多彩な蹴り技で白星を重ね、Krushでライト級とスーパー・ライト級で2階級制覇を達成。その後はK-1で活躍していたが今年1月に古巣のKrushへ4年2カ月ぶりに参戦し、堀井翼をKO。3月のK-1では寺島輝もKOし、現在4連勝、3連続KO勝ち中と絶好調。
両者は2018年12月のK-1大阪大会で激突。そのときは大激闘の末に安保が延長Rで、ハイキックを決めてKO勝利を飾り、この一戦は「K-1 AWARDS 2018」のベストバウトにも選出された名勝負となった。同じ大阪で名勝負の再現となるか。
1R、山崎が右の強打と左ミドルで前に出る。安保は左右に構えをスイッチしつつ、サイド構えも見せる。山崎は飛び込んでの右ストレートをクリーンヒットさせると一気にラッシュ。強打を次々と浴びせて右フックでダウンを奪う。
立ち上がった安保へさらに攻撃を加えようとする山崎に、安保は飛びヒザ蹴り。山崎は左フックで迎え撃つ。着地した安保が右フックを打とうとしたところへ山崎の左フックがビッグヒット。もんどりうって倒れる安保。山崎が豪快なKO勝ちでついにK-1王座を奪取した。
試合後、リング上で山崎は、「皆さん、今日はたくさんの応援、ほんとうにありがとうございました。大阪ってことで、地元の京都からも高校の仲間、中学の仲間、東京の町田・成瀬のみんな、大阪まで応援、ほんとうにありがとうございました。ここまで怪我も多くて、苦しい道のりで諦めかけたときもありましたけど、やっぱり皆さんのご声援の後押しで、ここまでやってくることが出来ました」とファンに戴冠の喜びを語った。
さらに、「僕は小さいときからK-1が好きで、魔裟斗選手に憧れて上京して、いろんな格闘技ありますけど、やっぱりK-1が一番、大好きで、この舞台を目指して、上京して頑張ってきたので、今日、この日、このベルトを持って迎えられたのが嬉しい気持ちでいっぱいです。来年には第二子が、奥さんのお腹に赤ちゃんがいて、2月にまた赤ちゃんが生まれることになりまして、お父さんまだまだ頑張っていきます。さらにこのベルトの価値を上げていくために頑張りますんで、今後ともご声援とご指導のほど、よろしくお願いします。今日はほんとうにありがとうございました」と、第2子を授かった報告とともに、王者としての意気込みを語った。