▼第7試合 66kg契約 5分3R
○斎藤 裕(パラエストラ小岩)65.95kg/修斗フェザー級(65.8kg)世界王者
[2R 0分24秒 TKO] ※ヒザ蹴り
×摩嶋一整(毛利道場)65.85kg/Rebel FCフェザー級(65.8kg)王者
秋田県能代市出身の斎藤は、2016年1月に中村ジュニアを破り第10代修斗世界フェザー級王座獲得。その後、宇野薫、ドレックス・ザンボアンガ、リオン武、マーカス・ヘルドらに勝利し、2019年9月の前戦では、高谷裕之を1R 77秒でKOに下している(※この試合後、高谷は引退)。「打・倒・極」が融合したMMAを持ち味とする斎藤が、フェザー級で国内トップの実力の持ち主であることは疑いようがない。
RIZIN参戦会見で斎藤は、「第10代修斗世界フェザー級チャンピオンの斎藤裕です。今回RIZINに参戦するにあたりまして、修斗の坂本(一弘)代表に送り出していただけたことを感謝申し上げます。今回初参戦なんですが、とにかくインパクトを求められると思っています。良い勝ち方をして、他の階級に負けないくらいフェザー級を盛り上げていきたいと思いますので応援よろしくお願いします」と、RIZINフェザー級戦線を牽引する構えがあることを語っている。
対する摩嶋一整は、山口県の毛利道場所属。高校の柔道部時代にはインターハイ、国体に出場し、2013年、21歳でプロデビュー。2015年の修斗新人王決定トーナメントライト級(-65kg)で優勝し、2018年には、「Rebel FC 7」のフェザー級タイトルマッチで王者のホドルフォ・マルケスと対戦し、2Rにリアネイキドチョークで一本勝ち。王座獲得に成功した。2019年5月にはPANCRASEで元UFCの田村一聖に肩固めで一本勝ちしている。
摩嶋は「RIZINには初参戦になりますが、自分が参戦することによって、フェザー級の戦いが面白くなるんじゃないかなと思っています。地元山口県の皆さんにも応援していただき、一緒に盛り上げたいです」と、フェザー級のジョーカー的存在になる自信を語り、対戦相手の斎藤裕について、「修斗のチャンピオンだけあって当然強いと思います。初戦で国内のトップクラスの選手と戦えることが楽しみだし、斎藤選手を倒せば、自分の実力をRIZINファンの皆さんに示すことができると思います。そして地方に、毛利道場という強いジムがあることも知ってもらいたいです」と、仕事をしながら地方からでも強くなれることを証明したいとしている。
煽りビデオで朝倉未来による「日本人選手が集まってきたので、1回、格の違いを見せたい」をの言葉が流れた後で、両者が登場。
1R、オーソドックス構えの斎藤に対し、サウスポー構えの摩嶋。左ジャブを伸ばす斎藤は右! さらに崩して回すがすぐに立つ摩嶋。四つに組んでコーナーに押し込む。いったん引き出す摩嶋。引き出させない斎藤。摩嶋は小外がけも狙うが、上になるのは斎藤。
摩嶋はシングルレッグから立つとさらにダブルレッグへ。斎藤の立ち際にバックを奪う。下で正対する斎藤。足を戻そうとするが、摩嶋はパスガード。サイドから細かいパウンドを入れる。エビを打つ斎藤はハーフからフルガードに戻す。
ヒジ無しルールでクローズドガードに入れる斎藤。コーナーまで持ち込むと上体をコーナーに立てて立つ斎藤。片足をかける摩嶋は左で差してテイクダウンしたところでゴング。
2R、サウスポー構えから圧力をかける摩嶋。右ボディアッパーは斎藤。摩嶋はヒザ着きの低いダブルレッグに入るが、それを切った斎藤は顔面に右のサッカーキック! 斎藤はさらに足を手繰ろうとする摩嶋にパウンドで足を抜き、摩嶋の頭を押さえ、左のヒザを連打! 摩嶋の身体から力が抜け、レフェリーが間に入った。
激勝を決めた斎藤は、試合後「修斗から来ました。斎藤です。こんな大変ななか来場いただきありがとうございます。これからRIZINのフェザー級もっと盛り上げますんで、もっと騒いでください」と挨拶。
アナウンサーから放送席の朝倉未来の言葉『やってやろうか』の言葉の紹介に、斎藤は『まあタイミングが合えばお願いします』とリング上で答え、未来もうなずいた。
未来は放送席で「これがフェザー級の1位の戦いでしょうか。これが1位の戦いなら、俺がやってやりましょうかね。僕もベルトを獲るので、次の大会でやります」と復帰戦とフェザー級の頂点獲りを明言している。