▼第3試合 73kg契約 3分3R キックルール
○海人(TEAM F.O.D)72.05kg/シュートボクシング日本スーパーライト級(65kg)王者
[判定3-0] ※30-28×3
×ロクク・ダリ(コンゴ/TRI.H Studio)72.40kg
シュートボクシングの絶対的エースとして君臨する海人は、2017年6月に鈴木博昭を破ると怒涛の9連勝(6KO)を飾り、2018年11月にはS-cup 65kg世界トーナメントを全試合KO勝ちで制覇。健太、不可思、水落洋祐、ポンシリー・ポーシリポン、イ・ソンヒョン、“ブラックパンサー”ベイノアなど国内外トップクラスを撃破してきた。RIZINには2018年7月と8月に連続参戦、ウザ強ヨシヤにKO勝ち、小川翔に判定勝ちを収めている。
対戦相手のダリ(旧ルクク・ダリ)は幼い頃から柔道を学び、アフリカ・ジュニア王者になったほかコンゴ代表に選ばれたこともある。MMA転向後は吉田道場でも学び、圧倒的なパワーを誇るパンチを武器に、2018年12月には「GRACHAN」と「GLADIATOR」が認定する新タイトル「GRAND」ウェルター級王者となった。また、2016年7月には『巌流島』でミャンマーの英雄と呼ばれるトゥントゥンミンを1Rにパウンドで撃破、ミャンマーの過激格闘技ラウェイにも参戦して連勝している。
海人は「MMAファイターらしい動きだなと思っています。フィジカルもかなり強い印象です」とダリを評し、ダリの主武器である強打については「警戒は勿論していますが、当たる事は絶対にないです。カウンターもしっかり合わせて倒します」と“自分には当たらない”と語っている。
1R、ともにオーソドックス構え。左前蹴りで牽制はダリ。海人は右ローをカーフキック気味に決める。長い左を伸ばすダリ。額で受ける海人。さらにダリは左右で詰めるが海人はブロック。右のカーフキックを効かせる。
左インローはダリ。左前足を効かされたかサウスポー構えにスイッチすると、海人はじりじりと詰めてワンツーから右をテンカオで当てる。
2R、サウスポー構えで右から左フックを振るダリ。オーソドックス構えに戻すと、海人は後ろ廻し蹴りも空振り。ダリは左ボディストレート。右から頭を下げた左オーバーハンドもガード上に叩き込む。さらに右アッパーも力強い。しかし、海人はヒザ蹴りを入れると、右ロー! 嫌ったダリは前足を変えて細かい連打で詰める。
3R、オーソドックス構えから入るダリ。サウスポー構えの海人は左インロー! ダリはそこに右オーバーハンドを狙う。圧力をかける海人は左インローを連打! サウスポー構えに変えるダリは大きな左。今度は左ミドルを当てる海人が詰めて左ロー連打。ボディから顔面も狙うが、ダリは左フックをヒット。試合は判定へ。
判定は3-0(30-28×3)で海人が勝利も笑顔は見せなかった。
●海人のコメント
「しっくりこないというか満足できない試合をした気持ちです。試合前の印象と想像していたのはちょっと違う感じでした。パンチは思ったより重たかったので警戒しすぎた部分はありました。自分よりも重たい階級の選手なので、先に下(ロー)を効かせて崩れだしたら、パンチは体格差があるので効かせるのが難しいと思っていたのでヒザ、ハイキックで倒そうと思っていました。慎重になりすぎました」