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【RIZIN】朝倉海が扇久保を1R TKO、バンタム級新王者に。元谷が一本勝ち。フェザー級で斎藤が摩嶋にTKO勝ち、青井が朴を下す。原口が大雅との再戦制す=RIZIN.23

2020/08/10 04:08

▼第5試合 66kg契約 5分3R ※ヒジあり
×朴 光哲(KRAZY BEE)65.95kg
[判定0-3] 
○青井 人(BLOWS)65.75kg


 朴は、元修斗環太平洋ライト級王者&元ONE世界ライト級王者当初は4月大会で朝倉未来と対戦が予定されていたが、大会が中止になっていた。


 会見で朴は、「とにかく(試合を)やることに意義がある。これで負けてもどっちみち辞めると思うので、『ロード・トゥ・朝倉未来』を目指して頑張ります」と語り、コロナ禍の練習環境について、「自分は毎日トレーニングしないと逆にダメになってしまうので、朝起きてから夜寝るまでビンビンです。コロナ前よりも絶対に強くなっていると思う」と、自信を見せている。


 対戦相手の青井が2017年10月の修斗で同門のKRAZY BEEの高橋遼伍選手と対戦し、高橋が判定勝ちしていることもあり、セコンドに高橋がつくといい、「若くて勢いがある攻撃に飲み込まれないように、自分のペースで戦えるようにしたい」と語っている。


 対するフェザー級環太平洋7位の23歳・青井は、2015年6月のプロ修斗デビュー戦から1分を挟み6連勝。2017年10月に高橋遼伍に判定2-0負けで左足腓骨骨折もあり長期欠場後、2019年1月の再起戦で仲山貴志に1R リアネイキドチョークで一本負け、同年7月には内藤太尊にも2R KO負けで3連敗を喫したが、2020年2月の修斗で久保村ヨシTERUを右フックで1R TKOに下し、再起を果たしている。


 第5試合前に朝倉未来が解説席に登場。リングサイドでフェザー級勢の試合を見守る。

 1R、ともにオーソドックス構え。いきなり大きな右を振った青井。かわした朴は左手を前に細かくステップし圧力をかけていく。さらに左を出す青井。左ジャブを伸ばす朴に右フックを被せる青井! バックステップし回る朴。


 左フックを伸ばす朴、ブロッキングする青井。圧力をかけると青井は右を振って牽制。右ハイを蹴り、ワンツーで飛び込む。ブロックする朴。半身気味にジャブから入りを狙う。ジャブに右を合わせに行く青井は後ろ蹴りも。朴はしっかり自分の距離を取り直す。


 左ジャブを刺す朴。右を振る青井。朴は左ボディを当て左フックを狙うと、青井も押し返して右を狙う。互いに決定打は許さず。

 2R、左を振る青井。さらに右ローをチェックさせて片足にさせて左フック! 下がる朴を詰めてラッシュも朴はクリンチ。四つに持ち込み突き放す。


 スタンド。右ローから入る朴。フェイントをかける朴に右ローを当てる青井。左ジャブに対し朴は右ストレートを返す。青井は左ボディを当て、右から左の逆ワンツー。近づくとヒザも突くが、朴も勇気を持って左ボディを突く。朴の右をかわして右を当てる青井。ジャブの刺し合いからワンツーで詰める青井だが朴は外す。離れ際の右フックは青井も朴は顔を流す。圧力をかけ直す朴。青井を下がらせゴング。


 3R、先に走って中央を取る朴。青井は後ろ蹴りで迎撃。左ジャブを突く朴に右を返す青井はアッパーも。朴はジャブで連打を許さず。青井の左ローに右ストレートを合わせる朴。青井はスタミナ厳しいか。左ジャブを突く朴。さらにワンツーの右は朴! 青井も沈んでから飛び込んでの右狙い。さらに跳びヒザの二段蹴り狙い。さらに朴は右アッパー狙い。互いの拳が交錯する。右の関節蹴りは青井。朴も右ハイを返す。互いにジャブ、朴は得意の右を伸ばして追う。下がりながら左を振る青井もジャブから右ストレート! 左アッパーで入る青井。さらにラッシュでゴング。


 試合は判定3-0で青井が勝利。妻と9カ月の愛娘の目前で敗れた朴は、リングを下りた。ベテランvs若手の厳しい試合は、朴の最後の試合となるのか。


 試合後、リング上で青井は「一本・KOで勝ちたかったんですけど、レジェンド相手に実力不足でした。勝てて良しとしますが、フェザー級で戦っていくには実力不足かなと思います。また試合をしますが、ちょっと手を怪我したんで、少し時間がかかるかもしれません。今回の試合前に追い詰められましたが、ジムの代表の中蔵さんの期待に応えられるように、恩返しできるようにやっていくので、これからも応援よろしくお願いします」と語った。


◆BAD HOPが応援ライブ

 第5試合前に、リング上でBAD HOPがライブ。リング上でT-Pablowは「RIZINという格闘技に僕自身も何度も見に行ってました。3月に横浜アリーナでライブを無観客で行ったこともあり、今回、少しでも力になれたらと思いライブしました」と挨拶した。

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