▼第4試合 59kg契約 5分3R ※ヒジあり
×伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム)58.85kg
[2R 4分30秒 ギロチンチョーク]
○神龍 誠(フリー)58.95kg/DEEPフライ級(56.7kg)王者
59kg契約では、伊藤盛一郎と神龍誠が激突。
2016年11月の「GRANDSLAM 5」での内藤頌貴戦の逆転勝利でRIZIN出場権を得た伊藤は、2017年4月に地元・横浜で開催された「RIZIN.5」で才賀紀左衛門に判定勝利。19年4月の「RIZIN.15」では58kg契約でマネル・ケイプと対戦。2Rにケイプの左ボディでTKO負けを喫している。MMA12勝中、7つの一本勝ちをマークするなど組みの強さに定評があるが、打撃の進化をどこまで見せられるか。
会見で伊藤は、「第3代ZSTフライ級王者、リバーサルジム横浜グランドスラムの伊藤盛一郎です。自分が今までZSTでやってきたことを出せば、必ず良い結果に繋がると思うので、当日はみんな瞬きする暇もないくらい動いて、自分が一番目立つ勝ち方で勝利を飾ろうかなと思います」と軽量級らしい俊敏な動きを予告した。
対する神龍誠は、アマチュアレスリングをベースにMMA10勝1敗1分。唯一の黒星は、2018年4月に現在ONEで活躍中の和田竜光に判定負けしたもので、以降、中山ハルキ、島袋チカラ、柴田“MONKEY”有哉、中村優作相手に4連勝を飾っている。那須川天心との練習で打撃を強化し、柴田戦の判定勝利でDEEP史上最年少となる18歳での王者となった神龍も7月で20歳になった。
会見では、「年末(2019年12月29日「BELLATOR JAPAN」で中村優作に判定勝利)に引き続き呼んでもらえてとても光栄に思います。そして対戦相手の伊藤選手、僕の“噛ませ”になってくれてありがとうございます。当日はありがたく、キャリア初一本、KO勝ちして勝利を飾りたいと思います」とフィニッシュしての必勝を宣言。「あと、僕の新必殺技『ウルトラジャンピング踏みつけ』が待っているので、足の甲を鍛えておいてください」と、新たな技も予告している。
ウルティモドラゴン風のオレンジの「神」マスクとマントで入場した神龍。対する地元横浜の伊藤は真紅のガウンでリングイン。
1R、サウスポー構えの神龍、オーソドックス構えの伊藤は右を振ってそのまま組みに行くが、突き放す神龍。首相撲からギロチンを狙う。右の足払いでこかす伊藤。しかしすぐに立つ神龍はスタンドバックから投げて頭から2度落とす! その立ち際をバックから背中に乗る神龍。伊藤はコーナーまで歩き、背中の神龍を押し付ける。左手でリアネイキドチョークを狙う神龍。後ろ手をはがす伊藤。脇を潜り、デフェンス。
背後からお竜ロックを狙う神龍は右でパウンド。しかし正対して落とす伊藤は頭をつけて押し込み、再び足払いテイクダウン。すぐに神龍は立つ。左で差す神龍にかんぬきで体を入れ替え、足を踏む伊藤。互いに離れて互ローキックでゴング。神龍のラウンドに。
2R、サウスポー構えから右を振る神龍に、伊藤がダブルレッグテイクダウン! しかしヒップスローから上を取り返す神龍に、伊藤はスクランブルでまた上にヴァンフルーチョークも狙う。この攻防に場内から拍手が沸く。
スタンドに戻した神龍。右で差してコーナーに押し込み、足を踏む神龍。右で差して体を入れ替えた伊藤はみたび足払いでテイクダウン。すぐに立つ神龍に大内刈も狙うも神龍は転ばず。
神龍のダブルレッグをがぶる伊藤。神龍の手繰りからバック狙いをさせずに上を取る。肩固め狙う伊藤はサイドを奪取。アームバーを狙うが、ブリッジから立つ神龍。跳びヒザ蹴りを伊藤は受けとめリフトするが、その首を取ってクローズドに入れた神龍はアームインギロチンチョーク! 引き込んで極めてタップを奪った。
神龍は「DEEPフライ級王者の神龍です。まだ若くてレベルアップするので年末出してほしいです。僕がMMAを引っ張っていきます」と堂々、エース宣言した。