▼第18試合 K-1 WORLD GPクルーザー級タイトルマッチ 3分3R・延長1R
○シナ・カリミアン(イラン/POWER OF DREAM/王者)
[判定3-0] ※28-27×3
×愛鷹 亮(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/挑戦者)
※カリミアンが2度目の防衛に成功。
K-1 WORLD GPクルーザー級タイトルマッチとして、王者シナ・カリミアン(イラン/パワー・オブ・ドリーム)と挑戦者・愛鷹亮(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が対戦。
両者は8月24日にエディオンアリーナ大阪にて開催された『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~日本vs世界・5対5&スペシャル・スーパーファイト in 大阪~』で、ノンタイトル戦で激突。愛鷹が3R57秒、右フック一発でカリミアンをマットに沈めるジャイアントキリングを起こした。
その後、11月24日(日)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~よこはまつり』でのタイトルマッチでの再戦が発表されたが、試合前日にカリミアンの負傷欠場により試合中止。タイトルマッチは延期となっていた。今回が約7カ月ぶりの再戦となる。
1R、ともにオーソドックス構え。身長は20cm差。カリミアンは跳びヒザ。愛鷹は右ロー、詰めて右フック! ブロックするカリミアンだがスイングフックの脅威でジャブが打ちにくい。長い右ミドルはカリミアン。さらに左右のヒザを突く。頭を下げてのカリミアンの右ボディストレートの打ち終わりに右スイングフックを当てた愛鷹! 下がるカリミアンに愛鷹は右のフックをダブル。足をもつれさせたカリミアンを押し倒すように愛鷹は先にダウンを奪った。
2R、右のオーバーハンドを当てる愛鷹。しかしカリミアンは右のバックフィストでダウンを奪い返す! 立ち上がる愛鷹は、カリミアンのボディ打ち、ヒザ蹴りにロープに釘付けとなるが、ガードを固めて大きな右を振る! 下がるカリミアンだがガード。続く愛鷹の右は空振りに。
3R、ボディを着いて左ローはカリミアン。しっかりチェックする愛鷹。右ローを返す愛鷹。さらに右を振る愛鷹。ワンツーから左ミドルはカリミアン。さらに右跳びヒザも! ジャブの刺し合いはカリミアンも愛鷹も応戦。跳びヒザ、バックフィストに愛鷹は後退。ラスト、カリミアンは前蹴り、左右をコンパクトに当てゴング。
判定は3-0(28-27×3)でカリミアンが勝利。2度目の王座防衛に成功。試合後、勝者はリング上で、日本語で「ミナサン、コンバンハ。キョウ、アリガトウゴザイマシタ」と語ると、続けてペルシャ語ではなく英語で「まず自分に対して毎日、トレーニングし、諦めなかったことを褒めたいです。新しいチームであるPOWER OF DREAMのフルカワ会長、タケイら兄弟たちに感謝します。故郷のみんな、日本のみんな、キングは戻って来ました」と感謝の言葉と完全復活を宣言した。
▼第17試合【喧嘩道 Presents】スーパーファイト K-1スーパー・バンタム級 3分3R・延長1R
○武居由樹(POWER OF DREAM/K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者)
[判定3-0] ※30-29×3
×デンサヤーム・アユタヤファイトジム(タイ/Ayothaya Fight Gym/True4U CPトーナメント優勝)
スーパー・バンタム級スーパーファイトでK-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者の武居由樹(POWER OF DREAM)が、True4U CPトーナメント優勝デンサヤーム・アユタヤファイトジム(タイ)を迎え撃つ。
武居は12月の名古屋大会でスリヤンレックと対戦し、合計3度のダウンを奪うもKO勝ちを逃した。今回は、武居と所属ジム側から「タイ人と戦いたい」との希望があり、12月に続いてタイ人強豪との試合が組まれた。
デンサヤームは2002年生まれの18歳ながら76勝(7KO)23敗3分と100戦を超えるキャリアを持ち、TVマッチ『True4U』CPトーナメントでは優勝。今回がK-1初参戦となる。長身から繰り出す蹴り技を得意とし、ジャオスアヤイと同じジムで、K-1用の練習も行っているという。
タイ人と2度対戦してKOがまだない武居は、「K-1の王者は特別なので、他の王者に負けない試合を見せて会場を沸かせたい」と、K-1王者の中でも自分が最もいい試合を見せたいと誓った。
1R、ともにサウスポー構え。細かいステップを踏む武居。長身のデンサヤームは左ローから。左ボディで入る武居にグローブを脇い挟みクリンチはデンサヤーム。離れ際の武居の右フックに後退するデンサヤーム! 武居は左右ラッシュも距離が空くと左ミドルを返す。左ボディから右ボディは武居。デンサヤームはクリンチが多くなる。左ミドルからワンツーはデンサヤーム。しかし左ボディ打ちから飛び込む武居。
2R、長い左ミドルから入るデンサヤーム。サウスポー構えの武居も左フックから右ボディ。デンサヤームはブロック。武居は左後ろ廻し蹴りで近づき、ロープに詰めて右を当てる。互いに左ミドルの打ち合い。距離が長い左ミドルを突くデンサヤームは左ストレートも。かわす武居は左ストレートから前へ。しかしクリンチのデンサヤームは遠間から左ミドルを当てる。
3R、懐が深いデンサヤームに回転してのバックフィストから近づく武居。さらに左ミドル、武居の左をかわして左ハイ! 武居は左ローを当てるとデンサヤームは嫌ったか。足を引きながら長い左ミドルを当てる。武居の左ローに左ミドルの蹴り返し。デンサヤームの左の蹴りに、武居はフック系のパンチは大きくなる。デンサヤームの左ミドルの打ち終わりに右を当てる武居だが、デンサヤームもクリーンヒットは許さない。
判定は3-0(30-29×3)でパンチを当てた武居が勝利。ミドルは武居のブロックの腕に当てたデンサヤームだが、ダメージを重視するK-1の判定基準のなかでは、武居以上のコントロールとK-1ルールでの有効打が必要だった。