2025年3月23日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催された『ONE 172: TAKERU vs. RODTANG』のセミファイナルで、タワンチャイ・PK・センチャイ(タイ)に3R1分55秒、TKO勝ちしてONEフェザー級(70.3kg)キックボクシング暫定世界王者となった野杁正明(日本/team VASILEUS)が25日(火)都内所属ジムにて囲み会見を行った。
その中で野杁は「これは武尊くんにも言ってないですし、話すことで怒られるかもしれないけれど、武尊くんは万全の状態ではなかった。ずっと調子がよくて追い込みも過去最強の武尊くんが作れていたんですが、試合2週間前にあばらと胸骨を骨折していて練習が出来なかった、呼吸もままならない状態で。ジムに来るけれど動いてもうずくまって。それでも武尊くんの中で試合に穴をあける選択肢はなくて。僕の中では万全な状態で試合をして欲しかった気持ちがあって。ファンの人からすると打たれもろくなったとかいろいろ言われているけれど、武尊くんはあんなもんじゃない。まだまだ全然できると思いますし。僕は武尊くんがONEのベルトを巻ける人間だと思っています」と、武尊が試合2週間前のスパーリングで左肋骨と左胸骨の2カ所を骨折(ヒビではなく完全に折れた状態)し、全治7週間の診断が下されていたと告白。
「武尊くんは絶対に言わないと思う。僕が同じ立場でも言わないし。怪我していたのが(負けた)理由と言われるのが嫌なので。でも、誰かが言わないと分からないことじゃないですか。隠していていろいろ言われているのは苦しい。このあと武尊くんから連絡あって『何で言うの?』って言われるかもしれないけれど、それを覚悟のうえでお伝えします」と、武尊に怒られるのを覚悟で真相を話したとした。