シュートボクシング
レポート

【シュートボクシング】海人がケールからダウン奪いリベンジ成功「本格的に来年からは世界最強を証明できる場所へ行く。エースの座は譲りたい」と衝撃発言、RISE安本晴翔が山田彪太朗にTKO勝ちでS-cup制覇!笠原友希がONEのマンモスに完勝、憂也が延長戦で都木航佑を振り切る、芦田崇宏がイモトを31秒でKO

2025/11/24 16:11
【シュートボクシング】海人がケールからダウン奪いリベンジ成功「本格的に来年からは世界最強を証明できる場所へ行く。エースの座は譲りたい」と衝撃発言、RISE安本晴翔が山田彪太朗にTKO勝ちでS-cup制覇!笠原友希がONEのマンモスに完勝、憂也が延長戦で都木航佑を振り切る、芦田崇宏がイモトを31秒でKO

撮影/安村発

~SHOOTBOXING 40th Anniversary~S-cup×GZT 2025
2025年11月24日(月・祝)東京・国立代々木競技場第二体育館
※U-NEXTにてLIVE配信

▼メインイベント(第14試合)70.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール(GLORYルール) 3分3R延長無制限R
〇海人(TEAM F.O.D/SB世界スーパーウェルター級王者)
判定3-0 ※30-27、30-26×2
×エンリコ・ケール(ドイツ/元GLORY世界ライト級1位)


 SBの絶対的エースの海人は2014年2月にデビュー。2017年11月にSB日本スーパーライト級王座を獲得し、2018年11月にはS-cup2018 -65kg世界トーナメント優勝。その活躍はSB内だけに留まらず、2016年以降はRISE、RIZIN、KNOCK OUTで全勝。KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級王座、RISEミドル級王座を奪取した。2022年6月の『THE MATCH 2022』では野杁正明をも破っている。


 驚異の18連勝をマークしていたが、8月のGLORYで世界王者ティジャニ・ベスタティに敗れ王座奪取ならず。その後は連勝で再び勢いに乗ったが、2024年2月に元ONE世界王者ペットモラコットに惜敗。4月のダイレクトリマッチでリベンジを果たした。ベスタティへのリベンジ&GLORY世界王座奪取を目標に掲げ、GLORYのランカーを相手に4連勝をかざっていたが、2025年5月の『ONE Friday Fights』でモハメド・シアサラニに判定負け。6月にはGLORY世界ライト級1位エンリコ・ケールに判定負けとキャリア初の連敗を喫した。10月にペットマイに判定勝ちで再起。戦績は60勝(26KO)9敗1無効試合。


 ケールは2013年6月にMixFightフルムエタイミドル級世界王座(-72.5kg)とISKAオリエンタルルールミドル級世界王座(-75kg)を獲得し、2014年にはK-1 GLOBAL主催のK-1 WORLD MAX CHAMPIONSHIPトーナメントで優勝を果たした。決勝ではブアカーオ・バンチャメークと対戦し、3Rが終わって延長戦の前にブアカーオが棄権しての勝利を収めている。


 2019年1月からは『ONE』に参戦し、フェザー級キックボクシング・ワールドグランプリにも出場したが準々決勝でジャバル・アスケロフに敗退。ダビット・キリアとタイフン・オズカンに連敗を喫し、ONEを離脱。2021年4月、チンギス・アラゾフにスプリット判定ながら勝利した。2023年5月からはGLORYに参戦して2連勝、2024年3月に王者ベスタティに挑戦も判定負けを喫した。2025年6月、SBで海人と対戦して判定勝ち。戦績は54勝(31KO)18敗2分。



 1R、開始と同時に海人は左ローで先制。すかさずケールも左ローを返してパンチを繰り出す。蹴り足をキャッチした海人が右ストレートでダウンを奪う。サウスポーから左カーフ、左ストレートとアグレッシブに攻める。ケールの攻撃の手数に負けない。


 右ストレートから左ボディを決める海人。ケールは前に出るが得意のオーバーハンドは当たらず。海人の左カーフにバランスを崩したケールだが、そのまま前に突進してくる。


 2R、海人がワンツー、ケールも負けじと打ち合うが海人の左フックでケールがフラつく。すかさずラッシュをかける海人にケールはクリンチ。さらにバッティングをアピールする。


 再開後、海人は右ストレート、左三日月。ケールは左ローを蹴って左フックも海人は組み付いてケールの動きを止めてしまう。ケールはワンツー。


 3R、ローの蹴り合いからケールが左右フックで突進しようとするが、海人は組んで止める。左ローを蹴るケールに海人は左ロー、右ストレート、テンカオ。ケールの連打にロープを背にするが、ブロックからの狙いすました右ストレート。パンチを出すケールにはヒザを突き刺す。右三日月からの右ストレート。海人の右ストレート、ヒザが決まる。ケールの左右フックはブロック。


 判定3-0で大差を付けて海人がリベンジ成功。ケールと笑顔で抱き合い、健闘を称え合った。


 海人はマイクを持つと「ケール選手、今回も来てくれて戦ってくれて感謝しています。今回ははこうやって勝ちましたけど僕も納得してないので、ぜひ再戦させてください。その時は完全決着するので、その時はまたよろしくお願いします。今後僕自身、世界最強目指しているので本格的に来年からは世界最強を証明できる場所、ベルトがあるので、来年からそこに動いて行きそこで世界最強を証明します。だからエースの座を次の若いシュートボクサーたちに譲りたいと思います。若い子たちは強い子ばかりなので、来年以降のシュートボクシング、そして僕自身に期待してください」と、エースの座を若手に譲り、自分は戦いの場を移すと宣言した。

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