▼第9試合 GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENT 3分3R延長1R
〇原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM/ISKA世界ライトウェルター級王者)
KO 1R 2分52秒 ※
×ペトル・モラリ(モルドバ/Kickboxing fearless/ウェルター級2位)
※原口がベスト8進出。

原口は空手出身で、高校からはボクシングを始めて17歳でプロデビューし、2016年西日本新人王決定トーナメントで準決勝進出。2017年にキックボクシングでプロデビューすると、わずか2戦目でACCELフェザー級王者となり、翌年(2018年)のRoad to RIZINキックトーナメントで優勝。2020年1月にRISEライト級王座に就き、2020年10月には「DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」で優勝。

2022年6月の『THE MATCH 2022』では山崎秀晃にTKO勝ち。2023年3月にはISKA世界王座を獲得。GLORYのランカーや推薦選手を次々と撃破し、2024年7月にGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルンとの3度目の対決に臨んだが判定負け。2024年12月の「GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRANDPRIX」では1回戦でミゲール・トリンダーデに初回KO負けを喫したが、2025年3月にイ・ソンヒョンに判定勝ち。8月にRISE世界王者チャド・コリンズに挑戦も判定2-1で惜敗。戦績は27勝(17KO)6敗1分。

モラリはWKU世界-65kg王者で、戦績は8勝3敗。パンチ、蹴り共に思い切った攻撃を仕掛けるアグレッシブなファイタータイプ。2021年6月に、当時無敗だったヤン・カッファを後ろ廻し蹴りでKOした一戦が光る。2023年12月の初来日ではRISEウェルター級王者の中野椋太を判定で破ったが、2024年6月にスーパーライト級で白鳥大珠に判定負け。9月も實方拓海に判定で敗れたが、2025年6月の1回戦で伊藤澄哉に判定2-1で勝利。


1R、原口はローとインローを蹴っていき、左インローを蹴ってからの左三日月でダウンを奪う。さらに左三日月の連打でダウンを追加。

モラリは蹴り足をキャッチしての軸足払いとパンチで反撃するが、原口は左ミドルと左右ボディでもボディを攻めていき、最後は右カーフを蹴るとモラリが背を向けてしまい戦意喪失。モラリをギブアップさせ、原口が完勝を収めた。

原口は「やっぱり勝つってのは嬉しいなと思います。ペッチに負けるまでは自分が一番強いと思ったんですけれど、負けるようになって勝つって難しいなって、勝つって素晴らしいなって思っています。背負いすぎた部分とかあったと思うし、とにかく今日は自分らしく戦ってみようと思って戦いました。報われてよかったです。トーナメントなので最後に立ってるヤツが一番強いので、それに自分がなれるように勝って行きます」と、途中声を詰まらせ、涙を浮かべて語った。


