▼セミファイナル(第9試合)第7代RISEスーパーフェザー級(-60kg)王座決定トーナメント一回戦 3分3R延長1R
〇パヌワット・TGT(タイ/TARGET/同級1位、2024年スーパーフェザー級 漢気トーナメント優勝)
判定3-0 ※29-28×3
×細越竜之介(team AKATSUKI/同級5位)
※パヌワットが決勝へ進出。

パヌワットは11歳でムエタイの試合を始め、来日後はトレーナーと選手を兼任。タイ人特有のミドルキックとテンカオを得意とする。2019年の直樹戦以来約5年ぶりのRISE参戦となった2024年4月、「漢気トーナメント」の準決勝で高橋亮を左フックで初回KOすると、決勝では岩郷泰成を右ハイキックで2RにKOして優勝。12月にはチャンヒョン・リーに延長判定2-1の僅差で勝利と快進撃を続けていたが、3月の「RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kgトーナメント」1回戦で笠原友希にKO負け。戦績は50勝(8KO)8敗2分。

細越は2021年RISE Nova全日本大会 -65kg級トーナメント優勝・大会MVPを引っ提げて2022年4月にプロデビュー。3戦目で塩川琉斗に敗れるが、その後は4連続KO勝ち。2025年3月、GUMPに判定で敗れ連勝がストップした。6月の再起戦で近藤大晟に右フックで初回KO勝ち。戦績は7勝(5KO)2敗のサウスポー。



1R、軽快なステップを踏んで動き回るパヌワットは、右の蹴りを上中下に蹴り分ける。サウスポーの細越はワンツー、後ろ蹴りを放つ。細越が左の三日月を蹴った直後、パヌワットの左フックからの右ストレートがヒットし、ダウンを奪う。

2R、パヌワットは右の三日月蹴りも放つが、細越も左三日月を返す。前へ出て重い左ストレートを打つ細越。パヌワットは右の蹴りを多用して細越のパンチを防ぐ。

3R、前に出る細越は強打を狙うが、パヌワットはロープを背にして前蹴りで近づけさせない。時折ハイキック、右ストレート、組んでのヒザを繰り出し、細越を翻弄するような形で試合を終えた。

判定は3-0でパヌワットが決勝進出を決めた。
〇パヌワットのコメント
「非常に強い選手からダウンを奪って勝てたことを誇りに思います。練習通りに出来たのが嬉しいです。今回パンチをたくさん練習してきてその結果、いいパンチを当てることが出来たと思います。細越と戦って驚いたのはヒザが顔に当たったことです。本当に強い選手だと思っていて、今日の相手は僕だっただけで、彼はいつも通りの試合をしていたと思います。正直なところ現時点では王者になる試合は考えられない。僕はここから次の試合のことを考えていきます。王者になるために必死に必要なことに取り組んでいきます」


