RISE 192
2025年10月19日(日)東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第10試合)第7代RISEスーパーフェザー級(-60kg)王座決定トーナメント一回戦 3分3R延長1R
〇常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA/同級3位)
判定3-0 ※29-28、29-27×2
×GUMP(TEAM TEPPEN/同級4位)
※GUMPは減点1。

常陸はテコンドーをバックボーンに持ち、2016・2017年全日本学生キックボクシング連盟フェザー級王者の実績を持つ。2019年7月に清水将海にKO勝ちしたのを皮切りに8連勝を飾り、2023年1月にはRISEスーパーフェザー級王者チャンヒョン・リーに挑戦したが、延長Rで敗れタイトル奪取ならず。

「RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kgトーナメント」では1回戦でシャクリヨール・ユラエフを新必殺技の二段飛び蹴りで三日月蹴りを入れる“スーパーひたちキック”でKOしたが、6月の準決勝で1月に判定勝ちしたエン・ペンジェーにリベンジを許して敗退。YA-MANと同門の強打の持ち主。戦績は13勝(9KO)6敗1分。
GUMPは2024年8月の『DEEP☆KICK』で-60kg王者の大樹(RISEスーパーフェザー級3位)を三日月蹴りでKOして第9代DEEP☆KICK-60kg王者となった。11月のRISEでは岩郷泰成をKOと波に乗っていたが、12月に笠原友希に判定負け。2025年3月、細越竜之介に判定勝ちして再起。6月には元NKB王者の高橋亮を判定で破ると、8月に『ONE Friday Fights』に乗り込みチャン・ハイヤンに完勝。決め台詞は「ノーダメージ」。戦績は17勝(3KO)4敗1分。

GUMPは公式計量(※記者会見中に行われた)では60.15kgで150gオーバー、2時間後の再計量では60.05kgで50gオーバー。さらに2時間以内に設けられた追加計量で60kgジャストでパスしたことで、ルールにより減点1からのスタートとなる。

1R、ジャブで顔面とボディを打つ常陸にGUMPは右ローを狙い撃ち。何度も強い右ローが入った。

2R、右ローを蹴るGUMPは余裕が出たかノーダメージポーズ。これに怒ったか常陸は右フックを連打。ここから常陸が圧をかけて右の強打を何度も叩き込む。終盤には右フックでダウン寸前まで追い込んだ。

しかし3R、GUMPはヒザをボディに突き刺して対抗。ハイキックも狙う。常陸は強烈な左ボディ、右フックでGUMPを追い込むが、GUMPも前蹴りやヒザで応戦。最後は打ち合いとなり、互いにパンチを当てて終了。

奮闘したGUMPだったが、判定3-0で常陸が勝利をつかんだ。決勝戦は1月18日の後楽園ホールで行われることを伊藤隆RISE代表が発表。

リングに上がったパヌワットは「これまで練習してきて全力を尽くして戦い抜きました。次の試合、巣鴨のジムでしっかり練習して挑みたいと思います。そして必ずベルトを獲得します」と必勝宣言。

常陸は「1月18日タイトルマッチが決まりました。どんなことがあっても王者になります。大満員の後楽園ホールで試合をしたいので皆さんぜひ1月も応援に来てください」と、こちらもベルトは渡さないとアピールした。
〇常陸のコメント
「50点。大樹さんには10点と言われました。練習したことが思ったよりも出来ないのが試合でもあるし、いい課題が見つかった。練習したパターンがハマらずよくないリズムになっていた。2Rは感触あったので倒せると思ったけど打たれ強かった。もうひとつ丁寧にできたら倒せたなってところがあったので次に活かしたいですね。相手の動画はほぼ見てないですね。相手より自分のやるべきことをひたすらやってきました。ベルトは今回絶対獲らないといけないのでどんなことがあっても獲ります。獲るしかない。最高の状態を1月18日に持ってきます。(GUMPのノーダメージポーズは)なめんなよと思いました。大ダメージは与えられたと思います」



