▼第4試合 フライ級 5分2R・延長1R
×椎名 渉(総合格闘技津田沼道場)56.90kg
[判定0-2]
〇後藤浩希(reversalgym 新宿Me,We)56.97kg
経験か、勢いか。後藤浩希はプロ4戦目を迎える28歳。派手さはないが、試合ごとに確実に自分の型を構築してきた技巧派ファイター。打撃でリズムを取りつつ、得意のアームロックへとつなげる流れはスムーズで、グラウンドでも冷静に対処できるのが強み。
「自分の型にハマれば強い」という自己分析の通り、展開を作り出す力には定評がある。『Grachan 73 X Brave Fight 35』の前戦ではBRAVEのテムにリアネイキドチョークで一本負け。
対するは、千葉・津田沼道場の古参・椎名渉。40歳で迎えたプロ初戦の『POUNDOUT 1』で見事な1R KO勝利を挙げた。キャリア20年。総合格闘技一本に絞り、ひたむきに培ってきた“津田沼道場スタイル”は、まさに無駄のない近距離戦の完成形といえる。リズムを乱さず前進し、テイクダウンからのパウンドを打ち込む姿勢には、年齢を超えた凄みがにじむ。
試合の鍵は、後藤がどこまで自分のリズムを維持し、椎名の圧力をコントロールできるか。一方の椎名は、自身のフィジカル的な衰えを経験と判断力で補い、試合を制する冷静さを持っている。
1R、後藤の左から右を被弾する椎名はダウン。詰める後藤になおも右を受けるが立ち上がりダブルレッグテイクダウンからマウント。腕十字も下に。
2R、椎名はシングルレッグからボディロックテイクダウン、バックマウントからリアネイキドチョーク狙い。腕十字を仕掛けるも極まらず、そのまま下にならずトップを奪い返すとバックから攻めてホーン。
判定2-0で初回に打撃でニアフィニッシュに追い込んだ後藤が勝利した。











