▼第4試合 GRACHAN選抜 vs BRAVE軍 対抗戦 フライ級 5分2R 延長1R
×後藤浩希(リバーサルジム新宿Me,We)57.00kg
[2R 4分28秒 リアネイキドチョーク]
〇テム(BRAVE)56.80kg
GRACHANチャレンジを経てプロデビューし、戦績1勝1敗の後藤浩希は、Fired Up Gymからリバーサルジム新宿Me,Weへ移籍後、今回が初陣。新環境で培った技術や戦略がどこまで完成度を高めているのかが大きな注目ポイントだ。フライ級ながらスピーディな動きと粘り強い組みを武器にしてきたが、移籍後の初戦でどう進化を見せるのか期待が高まる。計量後は「いい練習できてるんでそのまま出して行けば勝てると思います」とコメント。
対するテムはモンゴル出身。バックボーンとなる格闘技は持たないものの、BRAVEでMMAを始めてからメキメキと頭角を現した選手だ。モンゴル人特有の身体能力と組み力の強さが最大の武器で、豪快なテイクダウンやパワフルなグラウンドコントロールが得意とされる。計量後は「しっかり勝ってモンゴルのお正月を迎えたいと思います」と語った。
後藤がリバーサルジム新宿Me,We仕込みの新スタイルでスピードとテクニックを活かし、テムの強力な組み力を封じるのか、それともテムがモンゴルパワーを前面に押し出して主導権を握るのか。移籍後の初戦で意地を見せたい後藤と、身体能力を武器にさらなる躍進を狙うテム――フライ級ならではの軽快かつパワフルな一戦に注目が集まる。
1R、ともにオーソドックス構え。先に左で入るテム。後藤もワンツーからシングルレッグで中央に持ち上げテイクダウンも、すぐにケージに這うテムは金網背に座る。
後藤は両足を束ねようとするがテムはギロチンチョークで回して体を入れ替えシングルレッグへ。そこにキムラを狙う後藤は、テムを後方に回してトップに。
テムもスクランブルするが、粘り強く手首をコントロールして腕十字、キムラ狙いの後藤。リストを外してシングルレッグテイクダウンのテムに後藤はケージを蹴ってパンチをもらいながら立ち上がり。そこにテムがボディロックテイクダウンしてホーン。
2R、ともにジャブの刺し合い。左ジャブを当てたテムは跳びヒザ。それを掴んだ後藤はシングルレッグテイクダウン。サイドに出ると立ち上がるテムに引き込み気味に下に。そこにパウンドするテムがトップ、バック奪取。ブリッジから正対した後藤は4の字ロックからパウンド、ヒジ。
前転したテムについていきオタツイスターからネルソンも、テムが正対。アームバーに切り替えるも腕を抜いたテムがトップからパウンド。亀になる後藤のバックを奪い足を巻き、リアネイキドチョークでタップを奪い、激しい寝技のスクランブル戦を決着させた。