▼第9試合 フェザー級 5分2R・延長1R
×岡田達磨(SAI-GYM)65.40kg
[判定0-2]
〇大搗汰晟(POLA GYM大阪)66.25kg
打撃も極めも備えるグラップラー対決。
プロ11戦目を迎える大搗汰晟は、柔道をベースに右ストレートとパウンドを武器とするサウスポーのオールラウンダー。近年は特に打撃の圧力と決定力に磨きをかけており、序盤から主導権を握る試合展開を得意とする。2025年2月の前戦では八木匠に判定負けも、キャリアに裏打ちされた冷静なペース配分と対応力は健在だ。
対する岡田達磨は、テイクダウンやポジショニングといったグラップリング能力に定評があるが、それだけにとどまらない。2024年10月には、大搗が敗れた八木匠をボディロックや支え釣り込み足で崩し、2Rに肩固めで一本勝ち。“仕留める力”を備えたバランス型に進化を遂げている。
一見“打撃 vs 組み”に映るこのカードだが、実際には互いに総合力を持つ現代型MMAファイター同士の対決。この一戦で試されるのは「どこで優位を築くか」ではなく、「相手の強みをいかに封じるか」。細かな主導権争いが、試合の流れを一瞬で変えるか。
1R、岡田のシングルレッグを切った大搗。ともにサウスポー構えから左ローを突き、右ミドル、左ロー、左オーバーハンドからの岡田の組みに大搗が首投げ払い腰。凌ぐ岡田のボディロックを切り返して大搗が上からパウンド。
2R、左ボデイ打ちで入る岡田。大搗は左カーフ。追う岡田に大搗は首と引手を掴んで払い腰テイクダウン! そのまま足を超えてマウント。跳ね上げる岡田を寝かせて細かいパウンド。押さえ込む大搗は残り10秒で上体を離して振りかぶるパウンドも、岡田は股の間を潜って立ち上がり。
判定は1者ドローも2-0で大搗が勝利。













