▼第8試合 フェザー級 5分2R・延長1R
×大搗汰晟(POLAR GYM大阪/フェザー級6位)66.2kg
[延長判定0-3]
〇八木 匠(パンクラス大阪稲垣組)66.2kg
関西を代表する実力派同士のフェザー級戦。ともにサウスポー構えのグラップラー。
“ハチミツボーイ”こと八木は左構えを活かした打撃からケージレスリングでのテイクダウンを武器に試合をコントロールする堅実なグラウンド技術を持つ。藤田大地に一本勝ちするなどGRACHAN3連勝から2024年10月の『POUNDOUT 1』で岡田達磨に2R 肩固めを極められ初黒星を喫した。
一方、大搗は柔道をベースにした組み技で一気に仕留める爆発力を持つオールラウンダーだ。2023年10月に中村京一郎に1R TKO負けしたもののダブルレッグテイクダウンから即マウント、袈裟固めアームバーであわやの場面を作っており、投げ技・寝技の強さが際立つものの、後半のスタミナ切れに課題を抱える。
2024年10月のWardogでそのまんまたなかに2R TKO勝ちで再起を遂げると、12月の前戦ではDEEP OSAKAで三井俊希に2R 右ストレートでTKO勝ちし、2連勝中。ともにグラップラーながら堅実な寝技の八木に、1発の極めを持つ大搗、序盤から注目のフェザー級戦だ。
1R、ともにサウスポー構えからインロー。中央を取る大搗に、八木は左ハイ。圧力をかける大搗は左右ロー、右ジャブワンツーで詰めるがサークリングの八木は左ロー。その打ち終わりに大搗は左右で詰める。左カーフを打つ八木、続けて左カーフにワンツーで詰める大搗。左ハイをダックでかわす八木は、左右で詰めてきた大搗の脇を潜りバッククリンチ。回して引き込んでバック狙いも大搗もすぐに立つ。
2R、左ローの八木のダブルレッグを切った大搗。右ジャブ、左ロー。八木は再びダブルレッグからケージに押し込むも、大搗のヒザがローブローとなり中断。再開。八木の右前手フックをかわした大搗は右インロー。左カーフを突く八木に、大搗も左カーフ。八木のローの打ち返しに左右で詰めるが、回る八木は距離を取り、左ローをヒット。
続けてローシングルも切る大搗が離れ際に右ハイ。ブロッキングの八木に左右で詰める大搗は、再び八木の組みを差し上げて突き放して右で飛び込み。そこにカウンターのダブルレッグテイクダウンは八木! 腰を抱く八木を大搗も下からヒジ打つがホーン。
29-28で1者が八木を支持も、2者がドローで延長へ。
延長R、左ローの八木の打ち終わりにパンチで詰める大搗。それをかいくぐりダブルレッグからケージに押し込む八木は細からヒザ。大搗も右小手巻き、金網背にヒザでブレーク。
左ローを当てて対角の右フックの八木に、ワンツーで詰める大搗。そこをまたも潜って左で差して押し込む八木もブレーク。
八木の遠間からのシングルレッグを切る大搗。八木は左カーフを2発。しかしその打ち終わりに大搗は右を返すと連打へ。ガード固める八木の再びの入りに右ヒットさせた大搗! 崩れた八木はダブルレッグからテイクダウンを奪い上に。左で差してハーフから細かいパウンド狙いも大搗も下から抱き寄せスペースを作らせない。
延長判定は3-0で左カーフから右、さらにテイクダウン&パウンドを続けた八木が勝利した。







