▼バンタム級 5分3R ※両者コメント
〇田嶋 椋(OOTA DOJO)3位・8勝3敗
[3R 1分54秒 TKO] ※パウンド
×山木麻弥(ALIVE)8位・3勝
2024年12月大会でオタベク・ラジャボフの体重超過により試合が中止となった田嶋は、2024年3月に激闘となった井村塁戦での判定負け以来の試合。25歳。
対する山木は、極真空手ベースで、MMA3戦3勝3TKOとパーフェクトレコードを誇る新鋭。2025年3月前戦ではハードパンチャー矢澤諒の左のスイングを18歳とは思えぬ冷静さでスウェイで見切り、そのスタンスのままシャープな左フックを打ち抜いて衝撃1R KO勝利を飾った。
その実力が本物かを見極める意味では、元暫定王者・田嶋はこれ以上ない相手。4連勝後の2023年4月のバンタム級王座統一戦では中島太一に判定負けも、同年12月に実力者・ 笹晋久に判定勝ち。2024年3月の前戦では前述の通り、井村と試合後に互いに座り込む死闘を見せている。
殺傷能力の高い打撃を武器とする山木が、その勢いのままランキング上位に食い込むか。それとも経験、総合力で上回る田嶋が長いジャブでコントロール、巧みな組みも混ぜたMMAで戦績の差を見せつけるか。バンタム級の下剋上マッチだ。
1R、田嶋はシングルレッグへ。片足立ち山木をテイクダウン。立ち上がりにパウンドをまとめ、右で腰を抱き、小外がけテイクダウン。立ち山木を再三こかしてトップに。背中をついた山木の腕十字狙いをかわして鉄槌。
山木は上体を立てて立ち上が地狙いも寝かせる田嶋。亀から立とうとする山木にダース狙いも山木は立ち上がり。
田嶋のジャブに、左から右を伸ばす山木。しかし、田嶋はそこにシングルレッグテイクダウン! ハーフから立とうとする山木をネルソンで崩してパウンド。亀の山木にバックマウントからリアネイキドチョーク狙いも、落とした山木が上に。凄まじいスクランブルから田嶋はスイッチでトップを奪い返してホーン。3者、田嶋。
2Rもシングルレッグテイクダウンの田嶋だが、ケージ際ですぐに立つ山木。田嶋は右ロー。詰める山木の右に、田嶋はダブルレッグテイクダウン!
ケージに座る山木は亀から立ち上がりへ。ここも寝かせる田嶋はインサイドガードから鉄槌。山木は被弾しながらも立とうとするが、田嶋は寝かせてパウンド。ハーフの山木は亀になっても立たせない田嶋。座った山木に蓋をして左のパウンド。ハーフの山木はニーシールドも田嶋の連打に防戦一方に。3者10-9田嶋。
3R、山木のワンツーを潜り、ダブルレッグからやぐら投げの田嶋に、山木も切りかけるが、田嶋はなおも押し込み潰して上に。ケージ際で立とうとする山木をボディロックテイクダウン! マウントを奪いパウンド、青コーナーからタオルが投入された。
TKO勝ちした田嶋は左目下を少し腫らしながらも、マイクで「いい勝ち方したんで、次はタイトルマッチをお願いします」と語った。


















