撮影/小久保松直
K-1 BEYOND
2025年5月31日(土)神奈川・横浜BUNTAI
▼第16試合 第5代K-1 WORLD GPクルーザー級王座決定戦 3分3R延長1R
×マハムード・サッタリ(イラン/TEAM大和魂)
KO 1R 1分04秒 ※左ストレート
〇ティアン・ターザン(オランダ/Luc Verheije Fight Club)
※ターザンが第5代王座に就く。
サッタリは2020年10月のKrushに初参戦、2021年7月の第2代Krushクルーザー級王座決定トーナメントを圧倒的な強さで制して王座に就いた。2022年4月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメント」では最軽量(85.20kg)にも関わらずK-JeeをKO、京太郎に判定勝ち、谷川をKOして優勝。無敗の快進撃を続けていたが、2022年12月にステファン・ラテスクにKO負けで初黒星。2023年9月の「K-1 30周年記念無差別級トーナメント」では1回戦でクラウディオ・イストラテに初回KOで敗れた。 
2024年9月にはリュウ・ツァーが保持するK-1クルーザー級王座に挑戦も判定2-0で惜敗。10月の『JAPAN MARTIAL ARTS EXPO』では巌流島ルールに初挑戦し、マーカス・レロ・アウレリオにパウンドの連打で初回TKO勝ち。戦績は20勝(12KO)3敗。


ターザンはヨーロッパを中心に驚異のKO率(30勝27KO無敗。そのほとんどが1RでKO)を誇り、まだ23歳と若く身長188cm・体重90kg。子供の頃から陸上競技をしており、オランダとゼーラントで優勝経験あり。12歳からは体操も経験。キックボクシング歴は5年で、Enfusion世界ライトヘビー級&クルーザー級王座の2階級制覇、特技は「ノックアウト」。2024年7月の『LEGEND vol.1』に初来日を果たし、遊笑に初回KO勝ち。12月のK-1に再来日すると、RUIを1Rわずか27秒、左ストレートでKO。2025年2月のK-1ではカルロス・ブディオをKOしている。

1R、ターザンはよく伸びるジャブ、サッタリも重いジャブ。ターザンの左ミドルにサッタリが右フックを合わせてダウンを奪う。襲い掛かるサッタリが左右フック、右ストレート。しかし、ここでターザンがサウスポーでの右フックからの左ストレートを打ち抜いてダウンを奪い返す。

サッタリは立ち上がろうとするも身体がいうことを聞かず、カウントアウト。ターザンが逆転KOで王座に就いた。日本に紹介したピーター・アーツもリングに上がり、祝福だ。
ターザンはマイクを持つと「ア~アア~、皆さんターザンパワーを見ていただけたでしょうか。最初ダウンして焦ったけれどしっかりKOで勝てました。今回はリュウ・ツァーが怪我ということで彼と戦って勝ちたいと思うので今度戦いましょう。皆さんがご覧になったようにサッタリはハードな相手でした。ダウンは今まで受けたことがないようなダウンでした。リスペクトしたいです。ギリギリのタイミングで試合を受けてくれたことを感謝します。これからもどんどんKOを見せていきたい」と大喜び。

するとツァーがリングに上がり、ターザンとフェイスオフ。マイクを持つと「今回は試合前のアクシデントで鼻骨骨折でドクターストップにより試合できませんでした。ターザンとベルトを懸けて戦いたいと思います。私はK-1のリングが大好きなので必ずまた出場します」と、次はターザンに挑戦するとアピールした。






